丘さんが本を送ってくれました。丘さんはもうだいぶ前に年賀状じまいをされたのですが、わたしがしつこく年賀状を送っていたら、寒中見舞いなどをお返しをくれました。
それが今回は、この本です。
昨年、国土社からだされたものですが、これまで単行本に収められてない作品が載ったものになっています。
おどろいたのは、あとがき。
「ありがとう そして さようなら 児童文学」として、この作品集をつくられた思いを語られているのですが、児童文学と出あえた感謝とともに、ここらあたりでペンを置くとも書いてありました。
83才の夏 藤野にて と、あります。
藤野のお宅には、ずいぶん昔にうかがったことがあります。だれでもどうぞというようなオープンマインドの先生でした。
なんか、ひとつの時代が終わったような気持ちになりました。
そういえば、去年の後半、児童文学にたずさわってきた巨星が次々と亡くなられました。
とはいえ、この本はしんみりしたものではありません。丘さんのちょっとひょうひょうとした感じが良く出た味わい深い作品がのっています。
みなさま、ぜひ、丘修三さんの最後の作品集、お手にとってください。