母の友が休刊になったり、自由が丘の老舗本屋さんが閉店になったり、本には逆風が吹いています。
さびしいですね。
でも、売れている本もあります。本屋大賞にノミネートされる本たちは毎年好評。わたしもつい、手にとってしまいます。
タイトルにひかれて、読みました。銀座が舞台。日曜日の歩行者天国の時間
#人魚が逃げた という投稿が銀座の街に広がります。(笑)とつけれて、みんな遊び半分に投稿はとびかっていきます。
そんな中、人生のドラマが
最初はなかなか入り込めなかったのですが、半分からうしろ、ああ、こうなっていくのかと、うなりました。
一人称でとても読みやすいです。
とくに小説家の葛藤をかいた 第四章 夢は静か あたりからどんどんよくなっていきました。
『最後までわからないものですよ。物語というものは』
物語の中の言葉なのですが、ほんとうにそのとおりなのですよ。
ああ、こんな風につながるんだって、最後、大きくうなずきます。そしてほっこりした読後感がひろがりますよ。
バレンタインデーの押し花