高田由紀子さんが新刊をだされました。表紙の海の色がとてもきれいです。
これは、高田さんしか書けない物語だなっと思いました。舞台となる佐渡島の風景、暮らし、学校など、佐渡島出身ならではの視点がたくさんはいっています。
主人公の芽衣は東京に旅行して、東京の大学にあこがれます。
でも、受験したくても、佐渡島にはかよえる塾もありません。不公平だなと思います。
そんなとき、東京にいて、中学受験するはずだった新が佐渡島に引っ越してきます。
驚く芽衣。新は、クラスの子とあまりまじわろうとせず、カエルや虫の観察に夢中です。
そんな新に、芽衣はひとつ、たのみごとをします。それは……。
ふたりの将来の夢が交差し、ひろがっていく話です。読んだ子たちは、いろんな夢の形があっていいんだって気づいてくれるでしょう。
佐渡の子どもたちは、自然の中で遊ぶより、友だちの家でゲームをしてるってところがちょっと驚きました。でも、そうですよね。
ゲームはおもしろいし、ボール遊びができるような公園ってそうそうないものだし。
最後のみんなでカエルの声をきく場面がとてもいいと思いました。
さて、今日はそんなカエルが喜ぶような雨。梅雨入りなんでしょうね。
でも、今日は雨は喜べません。楽しみにしていた吟行がある日だから。
るびいの会の仲間で国分寺の街を歩いて、吟行します。
俳句には雨もいいのかな。
今日はどんな句と出会えるでしょうか。