赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

佐藤まどか 新刊『暗闇に能面ひっそり』

2023-09-27 09:38:04 | その他

佐藤まどかさんが、またまた新刊をだされました。

わたしは恥ずかしながら、能も、能面もまったく知らないでいました。能舞台を見たこともありません。

でも、それだけに、どんな物語だろうと興味がわき、楽しみにページをめくりました。

表紙のアンマサコさんの絵が、物静かなのに、うったえてくるものがあり、それだけでも心をうばわれました。

 

物語はしっかり子どもの視線で書かれています。祖父のいる京都にあずけられ、能面に出会います。

能面を夜見てもこわくないと強がったり、等身大の小学4年生がそこにいます。

主人公の宗太はぜんぜん知らなかった能面師の祖父に出会い、とまどいながら、伝統芸能、能の世界にふれていきます。

能面って名前がついているんですね。宗太は能面のいろんな表情、そのいわれを聞いていきます。風情と趣などふだんつかわない言葉とも出会います。

そして、実際に自分でもお面を売ってみることに……。

最後のほうで、能を見に行って、眠ってしまう場面は、くすっとしました。雅楽のリズムって眠くなりますよね。

ほんと、そういうところ、正直に書いてあって、主人公がますます好きになっちゃいました。

取材をして書くとなると、どこまで説明して、どこまで物語にしてという案配がとてもむずかしいです。

佐藤さんにその見本を見せてもらったような気になりました。

わたしも一度くらい、能を見に行こうかな。

でも、眠らない自信はないので、起こしてくれる人といっしょにいかないと。

 

でも、佐藤まどかさんの好奇心というか、目のつけどころには驚きます。イタリア在住なのに、能面師とは……。

取材に赴くフットワークの軽さも、みならわなくちゃと思いました。

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