昨年、講談社児童文学新人賞を受賞した松素めぐりさんのデビュー作が発売されて話題になっています
おもしろかった!
なんてったってアイディアがとてもいい。
第二保健室から行けるふしぎな湯治場。傷ついた人だけがいける温泉。その都度、効能がちがう温泉がまっていて、いやされながらも、自分について考えることになる。
湯治場には全国から通じているらしく・・・・・・。
銀山先生という名前の山姥のような人がでてくるので、銀山温泉がモデルになっているようだと思いながら読み進めました。
山形の銀山温泉。鬼ヶ島の先生がたと旅をしていたころ、柏葉幸子さんが銀山温泉が「とってもいいよ」っといってました。
ただ、交通の便が悪いので行きにくい場所だと。
わたしも行きたいと思いつつ、なかなか行けません。
今年、コロナの感染があって、行きたいところには早く行かなきゃと思っています。
ただ、行きたいところ、たくさんあって・・・時間はとれなくて・・・
と話は脱線してしまいましたが、この作品、中学生の心理がとてもよくかけていて、読みやすく、元気になれました。
いじめもテーマになっていますが、明るいタッチがいいですよね。
くやしさ、嫉妬、そういうものも書かれています。この頃、そういう気持ちをどう収めるか、課題なんでしょうね。
雰囲気として、『かがみの孤城』を思いだしました。辻村深月さんの本屋大賞のベストセラー。
あれは不登校の子だけがいけるお城の話しでしたから。
デビュー作ながら、シリーズ化されるようで、7月、10月と続けて出るようです。松素めぐりさん、受賞後、さぞがし忙しかったでしょうね。一作でも大変だろうに、シリーズなんて!
でも、それだけ期待されているのでしょう。
今日は暑そうです。さーて、庭の草むしりをするか。