赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

第55回野間児童文芸賞、おめでとう!!

2017-12-13 09:09:07 | その他
12月も半ば。我が家は家族の事情でなにやらあわただしい日々をすごしています。

さて、山本悦子さんが、第55回野間児童文芸賞を受賞されました。その贈呈式が今週末15日にあります。
なんと帝国ホテル それも孔雀の間! すばらしいところでやります。
わたしも、ももたろう時代、いっしょに書いていく仲間だったというご縁で声をかけてもらいました。ありがたく、お祝いにかけつけようと思います。


受賞作『神隠しの教室』は山本悦子さんがとくに熱意をもって、同人誌ももたろうに長く連載していたものです。他の連載の仕事をもちながら、同人誌に長編を連載していくのは、なかなかハードなもの。それが、とてもいい形で出版され、すばらしい賞をいただくことになりました。山本悦子さんは才能はもちろんのこと、努力もされてきて、近年は書くことにも集中されていました。そういう成果が実を結んだのでしょう。

いっしょにももたろうにいた頃は、山本さんとは長電話をよくしました。ふたりで鬼の先生にあこがれ、作品のできに喜んだり、へこんだりしながら、切磋琢磨してきました。半田に住まれている山本さんですが、デビュー前から、ほんと、よく電話でおしゃべりしました。山本さんは、学校の先生をしてらして、とても子ども思いの子どもが大好きな先生です。うまくいっていない子にむけるやさしい目ももっています。それが今回の作品の根底に流れていて、ストーリーを豊かにふくらましたのだと思います。

山本さんはももたろうのデビュー一番のりで、課題図書もとられ、ずっとももたろうをひっぱっていってくれています。今回、この大きな賞でももたろうの方々も、また大きな刺激をうけ、注目されるのではないでしょうか。さて、ぼやぼやしていたわたしも、華やかな席に息、たくさん刺激を受けてこようと思います。こういう席に行けるのも、活躍される方がいたからこそですよね。

15日は、児童文芸賞だけでなく、野間文芸賞の高村薫さんなどのスピーチも聞けそうです。また、行って来たら、ここで報告したいです。


マンガ『ルーブルの猫』松本大洋

2017-12-08 14:16:00 | その他
寒いです。今年は早く寒波がきているようです。
松本大洋の新作マンガを見つけました。
ルーブル美術館が舞台の猫と絵と話をする女の子がでてくる、不思議で豪華な作品でした。

とにかく絵がすばらしい。ルーブルの作品も松本大洋が描いています。絵をながめているだけで、ため息がもれます。


上、下、にわかれていて、最初から不思議でせつない雰囲気をただよわせています。
けど、最後は希望が描かれていて、それがほんの少しなのですが、心を照らしてくれます。

ルーブル美術館は不思議が似合いますよね。

寒くなって、母も体調をくずしたりしています。母の家にかよう途中の水道橋でイルミネーションを見ました。

階段も一段一段、ライトアップされていて、幻想的でした。

近くのホテルのクリスマスツリーも立派でした。


『とのさまサンタ』長野ヒデ子

2017-12-04 08:58:38 | その他
12月です。街はクリスマスモードに変わっています。いろんなところでイルミネーションが耀いていて、本屋もクリスマスのものが置かれています。
そんな中、ひと味ちがうクリスマス絵本を発見。とっても明るくて楽しいもの!


これは復刊絵本ですが、長野さんは絵の大部分を書き直したそうです。ストーリーはお城でもクリスマスをしたいと思ったとのさま。お城を飾り付け、えんとつをたて、サンタクロースを待ちます。

わがままなとのさまが、かわいらしい。どこか『ぼくは王様』の王様シリーズを思いだしました。
オチも気がきいていて、児童書が全盛期の頃のあっけらかんとした明るさがとてもよく、長野ヒデ子の絵とあっています。この明るさは、時代の明るさかもしれませんね。

普通のおばさんから絵本画家になったという長野ヒデ子さん。今も大人気で第一線。だれにもマネなれない、ほのぼのとかわいく明るいタッチは、繰り返し読みたくなります。

わたしもいつか、長野さんに絵を描いてもらいたいな。うわさでは3年も4年も待たされるといいますが。

昨日は赤羽の母の米寿のお祝い。親戚で集まりました。来年にむけ、いろいろ家族も変化がありそうな我が家です。
国立のイチョウがとてもきれいに色づいていました。

 


セールスの電話

2017-12-01 23:19:36 | その他
12月になりました。なんとなく、あわただしいです。

そのせいか、セールスの電話が多いです。電話といえば、ほとんどセールスといっても過言ではありません。
編集者さんはメールで連絡をくれるからです。
お墓、株、保険、不要品回収、はたまた、未婚お子様がいらっしゃいますか?という婚活のおすすめまでさまざま。

今日もネット通信料が安くなるという勧誘がありました。それほど安くなるなら、変えてみようかという気になりました。
すると、ひとつお願いがあると、口調が変わったのです。これからいったんきって、再び、PC担当のものが電話するので、ネットの画面にパスワードをいれてほしいというのです。

どういうしくみかわからないのですが、急にめんどくさくなってしまいました。約束どおり電話がかかってきましたが、家のものに相談してからにするといったら、「そのくらい自分で決められないのですか?」と強い口調で怒られてしまいました。ますますあやしいと思ったので、「やめます」と繰り返したら、いきなり、こちらをなじるようにガシャンと大音量で電話をきったのです。
とてもいやな感じ。なによ!!! そっちから電話をかけたんでしょ!! 

それで、あれはウソがあるセールスだったんだなって思いました。ひっかからないでよかった、よかった、よかった。
でも、最初の人はとても親切だったんです。あのままだったら、ひっかかってたかも。
うーん。こわい世の中になってしまいました。

今日は児文協の会報を発送しました。盛りだくさんの内容です。少しでも読んでくれればうれしいなー。