11月11日のrussianspacewebによりますと、Phobos-Gruntへの呼びかけは全て虚しいものとなったようです。
最早、地球大気圏への再突入は避けられないとのことです。
残念ですし、がっかりです。3年ぐらいいろいろ楽しめると期待していたのですが・・・
NORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部:North American Aerospace Defense Command)によると再突入は、11月26日と推定されるとのことです。
Phobos-Gruntは、総重量が13トンでそのうちの10トン以上有毒推進薬を積んでいます。
非相称のジメチルヒドラジン(燃料)および四酸化二窒素(酸化体)です。
ただし、ほとんどの燃料および酸化体は再突入の初期段階中に燃えてしまうと思われます。
しかしながら、宇宙船の金属部分は、かなり多くの残骸が地表面に到着するだろうと予測されています。
更に、Phobosからサンプルリタ-ンする為のサンプル用のカプセルはハードランディング用に作られていますので、必ず地表面に激突するはずです。
残骸が落下する場所は、北緯 51.4度から南緯 51.4度に至る全ての地域に可能性があるようです。
日本列島もすっぽり入っています。
改めてPhobos-Gruntの概要のYouTubeを見ましたが、カプセルのハードランディングは驚きですね。