いよいよ打ち上げカウントダウンに入りました。
上記は、オーストラリアPerthにあるESAの15m tracking stationの勇姿です。
Phobos-Gruntへやさしく熱心に語りかけています。恋のささやきのように!
(Phobos-Gruntは、宇宙空間で弱い電波でも拾えるよう設計されている為、わざとPerthからの送信電波は抑えているとのことです。)
2度だけ、1度目は咳払い程度そして2度目ははっきりとした声で返事をくれました。
ただし、意味の無い言葉だったようです。
下記に時系列で今までの交信の試みをメモします。
1.ファーストコンタクト 22日20時25分GMT(日本時間 23日5時25分)オーストラリア・パース局がフォボス・グルントとの交信を確立。
ただし、キャリア波のみでテレメトリーは含まれず。
2.双方向通信に成功 23日20時19分~24日4時8分GMT(日本時間 24日5時19分~13時8分)に実施。
1回目に双方向通信を達成しテレメトリーを取得した。早速データをロシアへ送る。
テレメトリーには、通常システムの状態の情報が含まれているはずですが、どうも意味の無い情報だったようです。
その理由は、ESAとロシアでデータのシステムが違う為ではないかとのことです。(世界標準に統一しましょう)
2回目のパスは、短くてコマンドを送るだけで期待した信号を受け取れずに終わった。
そして、残りの3回も信号を受け取ることなく終わった。
3.成果なし 24日20時12分~25日4時4分GMT(日本時間 25日5時12分~13時4分)
4.次の試み
25日20時(日本時間26日5時)頃からもう一度試みるとのことです。
または、28日となるか・・・
russianspacewebの24日の記事は、こちら
ESAの情報と基本同じですが、プラスアルファの情報があります。
その中の「Baikonur hears from Phobos-Grunt」でBaikonurの地上局で24日16時05分モスクワ時間(日本時間22時5分)にPhobos-Gruntから信号とテレメトリーを受け取ったとの記載がありますが・・・
ESAのサイトには、載ってないです。
語学に不安あるのでスペースサイトさんを覗いたらさすが載ってました。
「☆フォボス・グルント、25日夜の報道を…」を見てください。一応、宇宙船の通信系は正常に機能していることが確認されたとのことです。
期待しましょう。
やはり、まだ、希望を捨てるのは早いと思います。
その他、良い情報として、宇宙船の姿勢と軌道が安定していることが上げられます。
その為、短時間の作業にもかかわらずコンタクト成功の確率が高くなっているとのこと。
また、通信が確立すれば、立て直しは早くできるでしょう。