火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

MAHLIその片鱗を!

2012-09-10 22:31:45 | MSL

Sol33(9月8日)、Sol34(9月9日)でMAHLIがダストカバーを外して、撮影を開始しました。

下図は、左からダストカバーを開く前→ダストカバーを外した状態→ダストカバーを閉じた状態です。
各画像は、同じ地上1.5mの位置からの画像で幅83cmです。
画像の下の一番大きな小石は、大きさが約8cmです。

下図は、Curiosityの全面下段を撮影したものです。HazCamsが見えますね。

下図は、左後輪を撮影したものです。

下図は、MAHLIの校正用ターゲットを写したものです。
色見本、測定基準線、1909年のVDB Lincoln penny、深さ測定用の階段状のパターンの4つが写されています。

特に1セント硬貨は、地質学者が対象物の写真を撮る時の大きさの目安として昔から使われてきた伝統への同意の気持ちから採用されたとのことです。
1909年にVictor D. Brennerによってデザインされたものですね。 

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君の~行く道は~

2012-09-07 11:00:28 | MSL

Curiosityの移動の軌跡が発表されました。
MROのHiRISEによるもので2012年9月2日22:59:37 GMT(9/3 7:59:37 JST)頃の撮影。Sol27ですかね。
着陸地点もCuriosityの轍もはっきり写っています。
着陸地点では、SkyCraneのエンジンにより、赤みがかった表面の埃が飛ばされてその下の暗い玄武岩質の砂地が出ているのが見えます。
同様に、ローバーの移動によって車輪が最上層の埃を取り除くので、轍がより暗く見えます。
今後、時の経過によってこの光景がどのように変化するのかも楽しみです。
2年間で、跡形も無く変わるのでしょうか? 

下図もMROのHiRISEによる画像です。
Sol29(9/4)
Bradbury Landing(着陸地点)から、今回のミッションで最初の科学調査の目的地であるGlenelgへの行程を示してます。
移動したSolが表示されていますが、まだまだ、遠いですね。

科学チームは、ロボットアームの具合をいろいろ試しており、下記の様な画像がアップされています。

上記画像の中心に見える丸いピンク色がMAHLIのレンズカバーです。
その向こうに見えるのは、DRT(Dust Removal Tool)で先端はブラシです。
ロボットアームの先端には、下図のようにいろいろな役割があります。

下図は、ロボットアームの動きを示しており、左が移動中のポジションのようです。
右は、サンプルを投入する位置のようです。

ロボットアームには、下図のとおり5ケ所のロータリーアクチュエーターによる接合部があります。
この部分を腕の関節のように使って自在な動きを実現しています。

 


その他、ローバーの正面にある機器等です。

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宇宙版MARS500

2012-09-06 23:28:39 | 520MARS

ロシアの声(日本語版)によりますとロスコスモスが国際宇宙ステーション(ISS)を使用してMARS500の宇宙版を実施する計画とのこと。
http://japanese.ruvr.ru/2012_09_06/maazu500-kidou-e/

MARS500というとモスクワのIBMPで2010年6月3日から2011年11月4日までの520日間、男性6人で実施された閉鎖実験のことです。
主として閉鎖環境で人間はどのようなストレスを感じるかとか、どういう行動をとるかといった精神的な側面を重視したテストでした。
当ブログの「ハッチが開けられました!」や「結構いろいろあったようです・・・」などをご参照ください。

2015年以降の実施となるようですが、各国も乗り気だとのことです。
「宇宙飛行士は、通常の2倍に当たる、年単位のスケールでISSに留まることになる」と言ってます。
6人がISSを占拠しても、通常業務に支障は出ないのか心配と思っていたら
「恐らく、3人の宇宙飛行士が年単位の調査を行い、もう3人が定期的に交替するという体制になるだろう。」とのことです。
ISSでは、女性宇宙飛行士も参加させる方向で閉鎖実験を行う計画ですね。

実際にやれることをしっかりやって火星へ行く準備を進めましょう!

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Sol29 30.5m移動(合計 109m)

2012-09-06 22:18:57 | MSL

Sol29(9/4)
Curiosityは、ある砂を回避するためくの字形に動き(南東へ移動)、約30.5m移動しました。
画像等は、ニュースとして発表されていませんが、RawImagesから下記の画像が見つかりました。
2012-09-04 23:04:10 UTC(9/5 8:04 JST)の撮影。
因みに、Sol29は、9月5日18:37 JSTまでです。

コメント (1)
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360°自由自在です

2012-09-05 19:08:30 | MSL

Curiosityは、Glenelg へ向けて前進をしていますが、辿り着くまでに数週間掛かる様です。
次の週か、その次の週にロボットアームのチェックをするための休止があるためとのことです。
3週間程度とすると、Glenelg到着は9月21日辺りでしょうかね。
着陸地点「Bradbury Landing」からGlenelgまで約400mですが、まだ、運転にも慣れていないし土地勘も無いわけなのでじっくりやってもらいましょう。

Sol24(8/30)で21m移動。
Sol25(8/31)では、移動を休止して画像や環境モニタリングデータの収集を行ったとのことです。
この時の画像やデータは、まだ出てませんね。

Sol26(9/1)には、CheMinの調整を実施。30m移動。
Sol28-29(9/2-3)で夜間の火星大気分析をSAMで試験したようです。

8月27日に公開されたパノラマ写真をもっとエキサイティングに加工して発表した人がいます。
空が付け加えられているのと、色を地球上での光で見た場合に調整してあります。
とにかく見てください。楽しいですよ!

上記の画像データを元に360°好きな場所を拡大してみることが出来ます。
http://www.panoramas.dk/mars/curiosity-first-color-360.html

作成したのは、Hans Nybergさんです。 (デンマークの写真家でOppotunityの画像等も手がけています。)
このPanoramas.dkでは、色々な場所の360°パノラマを紹介してますね。

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