ブログをupすると、つい気になるのが読者の反応で、例えばアクセスの状況やランキングのポイント数などに目がいく。
いや、何も点取り虫の自己満足ということでは決してない。自分と世間との感覚のズレを知る貴重なバロメーターとなっているのである。
なぜなのか、説明しよう。
このところ毎日ブログを更新しているが、できるだけ題材が偏らないようにと、それなりに心がけているつもり。
すると「玉石混交」という言葉があるように、自分なりに「会心の出来」があったり、「ま、いいか」と気乗り薄でupするのもあったり、さまざまである。
つまり、毎回100点というわけにはいかない。自分でいうのもおかしいけれど(笑)。
ところがである。
これはなかなか出来のいい仕上がりになったと自信を持ってupしたブログが意外にアクセス数が伸び悩んだり、逆に時間稼ぎの穴埋めの積もりで仕方なくupしたものが意外に評判が良かったりで実に変化に富んでいる。
けっして自分の思惑通りの結果にならないところがとても面白い。
自分の思惑と他人の反応がずれていることを知ることは、それだけ視野が広くなったような気がしてならないのである。
自分の関心と読者の無関心のギャップがなぜ生じるのか、その辺をあまり出来の良くない頭で思考するのは「ボケ防止」のためにとてもいいトレーニングになる~(笑)。
もともと「自分が絶対正しい」とは思わない性質(たち)なのでなおさらのこと。
「作者 対 読者」つまり「1人 対 およそ800人(1日当たり)」となると、多勢に無勢で間違いなく読者の方が正しいだろうと思うのだから世話はない(笑)。
そういうわけで他人と接触する機会が極めて少ない現状では、ブログは社会に対するアプローチへの貴重な窓口になっているともいえる。
そして、ときどき「読者の嗜好」を試したくなるのも悪い癖(笑)。
たとえば、つい先日搭載した「リズムとマンネリズム」。
芸術作品に込められた作者の「精神のリズム」をいかにくみ取るか、といった、およそ日頃にはない「高尚な内容」について、読者の反応やいかにと興味津々で見守った。
すると予想に反してアクセスがいつものブログよりも多かったのには驚いた。
このブログの読者はなかなか「いい線」いってるなあ(笑)。
実際に具体的なメールをいただいたので、臆面もなく紹介させていただこう。
まず、半年に一度くらいのペースで(メール)をいただく「T」さんからは、
「今日のブログは深度のある素晴らしい内容でした。ご努力に感謝します。貴方のブログはリズム感満点です。」
そして、常連の「I」さんからは、
「志賀直哉の”リズムとマンネリズム”の話、すごく腑に落ちました。」
こういう発信を厭わない読者がおられると、感謝の念とともに「これからもブログを続けよう」と励みになるんですよねえ。
オーディオに興味がなくなった時、そしてブログを続ける気力が無くなったときは、命尽きる時かなあ(笑)。
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