「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

音の「魔術師」 転じて 「道化師」へ

2022年12月26日 | オーディオ談義

このところサッパリ不人気のオーディオ記事だったが、前回のブログ「スピーカーは多ければ多いほど楽しい」(24日)はすっかり名誉挽回。



この画像がどうやら説得力があったようで、久しぶりに大量アクセスによる快ヒット!

やはり「百聞は一見に如かず」かな(笑)。

で、その記事の内幕を記すと、当日の朝、さて今日は「オーディオ記事」の搭載日だが「何を書こうかな?」。

そうだ、オークションで取り逃がしたマクソニックの「DSー405」を題材にしよう。

それなら、まず前提としてスピーカーに「いかに熱心か」紹介しておく必要があるので、我が家のスピーカーの全景写真でも撮ってみようかな。

何の気なしに画面中央に据えたリチャードアレンのユニットが入った箱の上に「PL-100」(英国:モニターオーディオ)を載せて、パチリ。

そして無事投稿を終えて風呂(温泉)に浸かっているときに、この残像が天啓とでもいうべき閃きをもたらした。

そうだ、リチャードアレンを低音域にして「PL-100」の「リボンツィーター」(2800ヘルツ~)を活かせないかな。

いつものように思い付いたら即実行。



「PL-100」のクロスオーバーは2800ヘルツだから、銅箔コイル「1.2mh(ミリヘンリー)」を使って、リチャードアレンを1500ヘルツあたりでハイカット(-6db/oct)してみた。

おっと、先日のブログで「人間の耳に敏感な200ヘルツ~7000ヘルツまでマグネットの違う異種のユニットを混ぜ合わせない方がいい」と、ほざいたやつはどこのどいつだ、まったく舌の根も乾かないうちに・・(笑)。

このブログは常に「原則として」という前提条件が付いており、ま、ケースバイケースということで・・、アハハ~。

実は、実験前のことだがほぼ上手くいくだろうと踏んでいた。ブログのタイトルも「音の魔術師!」ではどうかなと早くも皮算用・・。

ところが、いざ音出しをしてみるとこれがサッパリいけませぬ~。両方のユニットの音の馴染み方がてんでんばらばら。

2時間ほどアンプをとっかえひっかけ試してみたが、とうとうお手上げ状態に~。

やはり「リボン型ツィーターは難しい」という結論へ。

結局「音の魔術師」転じて「道化師」になってしまった(笑)。

で、初心に戻ってこの「PL-100」を、どううまく鳴らすかに方向転換した。

なにしろ能率が80db台と低いので「71A」をはじめとする小出力アンプ群は最初から出番なし。そもそもこのSPはパワーに恵まれた「TRアンプ」が前提なのだろう。

ようやく、低音域を「300Bシングル」アンプ、リボン帯域を「2A3シングル」(出力管:VISSEAUX刻印)で落ち着いた。



2800ヘルツまでしか受け持たない「300Bシングル」アンプは、WE300Bを使うのはもったいないので「中国製」を使ったが、これで十分。

そして、次いで「二の矢」を放った。

右チャンネルの片方だけSPスタンドを使ってみたのがこの画像。



そして、左チャンネルは元通りリチャードアレンに載せたままで、比較して聴いてみると明らかに右チャンネルの方が音がまとわりつかない印象でスッキリ爽やか。

「PL-100」はバッフル面が小さいだけに、それなりのメリットがあるようで、急いで左チャンネルもSPスタンドに変更した。

次に「三の矢」を~。

サブウーファーとして「ウェストミンスター」の出番。長大なバックロードホーンによる低音を利用して70ヘルツ以下を補強してみた。

変則的な「3ウェイ・マルチ・チャンネル」だが、低音域の量感が少し加わるだけでこれだけ音が変化するのかと仰天した。

言い方は悪いが「重箱の隅を突っつく」ような神経質さが消滅して「ゆったり感」がこの上なく心地よい。これで決まり。

不遜な物言いになるが、こういう低音を聴くと世の中のほとんどのシステムが「低音域の量感不足」ではなかろうかとさえ思ってしまう。

「マリエッタの歌」(歌劇「死の都」)は、我が家のシステムの中で最高の出来栄えかもしれないと思うほどで、いかにも英国のスピーカーらしく微妙な陰影の表現力に優れている。

考えてみると、メーカー製の完全なユニット形はこれだけで、ほかは自分が勝手に弄ったスピーカーばかりだが、自己流の限界をほのかに悟った次第。

やっぱり、自分は所詮 ”井の中の蛙” の「道化師」なのかなあ・・(笑)。



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