「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

4年サイクルの「フィーバー」で終わらせたくない

2022年12月04日 | オーディオ談義

前々回のブログ「気に入った!JBL・・」からの続きです。

「本格的なシンバルの音を聴きたい」ばかりに、JBLの「075」ツィーターを起用したところ、だんだんエスカレートしていって「175ドライバー」を動員する破目に~。

ところが、一昨日の過去記事ランキングに4年前の記事「JBLの175ドライバー VS 075ツィーター」が登場していた。

一読してみると、な~んだ、4年前にも同じようなことやっていたんだ!。

どうやら「4年おきのサイクル」で沸き起こる「フィーバー(熱病)」のようだ(笑)。

しかし、当時とはオーディオ環境が違っていますぞ。

真空管アンプの「プリ・パワー」ともに凄く精度が上がっているし、しかも高音域用のSPケーブルが極めて抵抗の少ない「LANケーブル」になっているのも大きい。

と、自分なりに言い訳しながら、懲りもせず「夢よもう一度」と「175」をウェストミンスターの上に載っけてみた。



大型スピーカーの登場ともなると自然に気合が入ってコイルやコンデンサーも大型化する。

まず、画像の「175」の横に据え付けている、まるで弁当箱のような大型のコンデンサーは、高圧電力を使う現場で使用されるもので、たしか20年以上前に四国の人だったと思うがご厚意で譲っていただいたもの。

容量は「22μF(マイクロ・ファラッド)」もあって、周波数レンジで換算すると「900ヘルツ」(-6db/oct)あたりでローカットできる。

肝心の音もメチャ良くて「10μF」を2個パラってやるよりもはるかにいい。

そして、ウーファーにあたる「スーパー12」(口径30cm:赤帯マグネット)の方は「1.7mh(ミリ・ヘンリー)」の銅箔コイルで、およそ「750ヘルツ」あたりでハイカットした。



と、ここで考察。

学術的な研究ともなると「仮説 → 実験 → 検証」という過程をたどるのが定石となる。

オーディオだってむやみやたらに「いきなり実験」とくると味気ないので、多少なりとも真似事をしてみよう(笑)。

<仮説>

 ウェストミンスターにもともと入っていたユニットはクロスオーヴァーが1000ヘルツの同軸2ウェイユニットだった。したがってフロントのショート・ホーンも1000ヘルツ用として機能していたはずなので今回の目論見と適合するはず。

 また、1000ヘルツ以上についても(同軸2ウェイの中の)金属のダイヤフラムを使って音を出しているので、それも同じ。

 ホーンを使った音を近めの距離で聴くと耳に突き刺さってくるようで長時間だと疲れてくる。今回のケースでは距離や高さともにリスナーから離れるので多少は聴きやすくなるはず。

 ただし、イギリス系ユニット「スーパー12」とJBL「175」の音色の折り合いがつくかどうか一抹の不安が残る。

と、いったところかなあ。

さあ、ワクワクドキドキしながら音出しだ。

<実験>

駆動するアンプについては750ヘルツ以下を受け持つ「スーパー12」には「WE300Bシングル」を充てた。大型SP用としてようやく出番がやってきた感じ(笑)。

そして900ヘルツ以上を受け持つ「175」には不動の「71Aシングル」を充てこんだ。

そして、音出ししながら慎重に両方のアンプのボリュームの位置を調整した。

<検証>

一聴するなり「これは豊かな音だなあ・・」、クロスオーヴァーを「900ヘルツ」あたりに設定した効果が十分に出ている感じ。

家庭オーディオでオーケストラやオペラの「豊かさ」が堪能できれば、もうそれで十分なのかもしれないと思わせるほどのたっぷりした音響空間が広がった。

ただし、使いこなしとしてクラシックを聴くときは「175」を控えめにする、つまり「71Aアンプ」のボリュームを落とし気味にする、そしてジャズやポピュラーを聴くときはやや上げ気味というのがコツのようだ。

懸念していた両方のユニットの折り合いもいいようで、いやあ、満足、満足・・。

これ以上、弄るところはいっさい無し、と言いたいところだが、こうなると欲が出てきて、いったん捨て去った「口径38cm」の音も聴いてみたい気もする。

もちろんJBLの「D130」と「タンノイ」のユニットは、たっぷり失敗経験があるので、それ以外のユニットで・・。

というわけで、幸か不幸かウェストミンスターに「TRIAXIOM」(グッドマン)を内蔵させる目論見がだんだん遠くなっていく~。

最後に、「JBL」の登場について今回ばかりは4年サイクルの「フィーバー」で終わらせたくない気が充満している、今のところは・・(笑)。



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