「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

面白いと思ったことはとことんやってみた

2022年12月09日 | 独り言

今年(2022年)のノーベル賞は残念なことに日本人の受賞者はいなかったが、外国人に目を向けると「mRNAワクチン」を開発した「カタリン女史」が有力な候補だと思っていたが、まだ時期尚早だったのだろう。

そして、6年前にめでたくノーベル賞(医学・生理学)を受賞された大隅良典氏(東京工大栄誉教授)は我が母校「福岡高校」の先輩にあたる。

ちなみに福岡市の場合、当時は学区制があって東部地域の大学進学希望者は「福岡高校」へ、西部地域の進学希望者は「修猷館高校」へと勢力地図がくっきり色分けされていた。

大隅氏の父は元九州大学工学部教授、長兄は東京女子大名誉教授なので、典型的な学者一家である。

その大隅さんの受賞インタヴューでの次のような「3か条」がいまだに強く印象に残っている。

「誰もやってないことをやる」、「ワクワクすることが科学の醍醐味」、「面白いと思ったことはとことんやってみよう」

この3点セットに思わず膝を打ちつつ、少しでもあやかりたい一心でこれらを少々強引だが我がオーディオにこじつけてみた(笑)。

☆ 誰もやってないことをやる

オーディオシステムへの取り組み方を大まかに分けると、評判のいい機器を組み合わせて事足れりとする「常識派」と、一方では誰もが考えもしない組み合わせをやってのける「異端派」とに区分されるのではあるまいか。

そして、その比率は前者が圧倒的な割合を占めているように思う。


どちらがいいとか悪いとかいうことではないが、「音は人なり」という言葉もあるし、せめてオーディオくらいは人に迷惑をかけることがないのだから思いっきり個性を発揮したいところ。

というわけで、自分は明白な「異端派」だと自認している。

たとえば手元にあるオーディオ機器のうち、さすがにデジタル系の機器には手を出せないが、アンプやスピーカー類は個別に作ってもらうか、あるいは市販のものを購入したとしても必ずといっていいほど改造している。

「もっと自分好みにできないか」を煎じ詰めていくと、結果的にオリジナル排斥主義者 兼 オンリーワン主義者になってしまう。


実例を挙げると、オーディオ仲間たちから「随分思い切りましたねえ!」と言われているのが、タンノイ・ウェストミンスターの改造。                

タンノイのフラッグシップモデルを改造して他のユニットを取りつけるなんて「常識的には考えられず、とても怖くてできない。」そうだ(笑)。

自分でも当時を振り返ってみるとつくづく「盲目蛇に怖じず」だったと思うが、随分長いこと回り道した結果「正解だった」と、ようやく思えるようになってきた。

ただし、セオリーを無視したこうした取り組みを苦々しい思いで見つめている人もきっと居ることだろう(笑)。


次に、

☆ ワクワクすることが科学の醍醐味

☆ 面白いと思ったことはとことんやってみる

オーディオシステムの構成機器となると、前段機器(CDやレコードプレイヤー)~プリアンプ~パワーアンプ~スピーカーとなるが、これらのどこを弄っても音は変わる。

そして、弄るところが多ければ多いほどオーディオは楽しくなる。一部を変えて、新たに音出しするときのあのドキドキ、ワクワク感は何物にも代えがたく、まるで少年時の未知の体験に目を輝かした頃に戻ったかのような気持ちになる。

仲間たちも「よくもまあ、熱心に取り組んで~。いつも来るたんびにどこかシステムの一部が変わってるなあ。」と、呆れ顔だが、理由の一つは代えてから音が出るときのあのワクワク感が忘れられないからである。

また、とことんやるのも性格的に合っている。いわば凝り性である。

古今東西の有名なミステリーはたいがい読破したし、波止場釣りは「仕掛けつくり」から「竿さばき」まで極めた積りでいるし、大好きなクラシックのオペラ「魔笛」(モーツァルト)に至ってはトチ狂ってしまいCD、DVD合わせて指揮者の違うものを50セット近く収集している。

おそらく数としては世界で一番だろう。オーディオだって、まだまだ未知の世界があるし、到達感はいまだに無いのでとことん突き詰めるつもり。

アッ、そうそう、このブログだって今年の10月21日で17年目を迎えたが、投稿した記事の数はおよそ3000件に上り、これからも病気にでもならない限りとことん続けるつもり。

こうして、とことん詰めていく趣味があると日常まったく退屈感を覚えることがないので大いに助かる。

ただし、学問の方は面白いと思ったことがないため、とことんやることもなく結局世の中に貢献できなかったのが残念至極(笑)。
 



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