今年(2022年)も残すところ、たったの1日。
時間の観念としては相変わらず「1日は長い」が「1年は早い」と思っている。
で、年末恒例の「今年1年を振り返って~年間ベスト10」の稿を起こしてみようと、この1年のオーディオ機器の動きを辿ったところ、とても数が足りず「ベスト10」までには程遠かった。
こういうことは近年では珍しく、どうやら物心ともに落ち着いてきたようだ。言い換えると「寄る年波には勝てない」ということかな(笑)。
そういう中で強いてメモしておくとすれば・・。
やはり「71系のアンプ」の改造になる。現在手元には「71系アンプ」が3台ある。
中段の左から「出力管」の種類のネーミングにより1号機「171シングル」、2号機「371Aプッシュプル」、3号機「71Aシングル」といった具合。
古典管を愛好する方ならお分かりのとおり「2桁番号はST管」「3ケタ番号はナス管」となる。
このうち「1号機と3号機」に「インターステージトランス」を使っていたので、音のスピード優先のためオーディオ仲間のNさん(大分市)に頼んで外してもらうことにした。
当然、全面的な改造になったが、結果としてすごく気に入った音が出てきて、以後これら2台で我が家の大半のスピーカーが賄えるようになったのは大きい。
それぞれのアンプにはカップリングコンデンサーとして「シルヴァード・マイカ・コンデンサー」を使ってもらったのも良かったみたい。
これら3台のうち、1号機は中高音域の華やかさが優れている、2号機は豊かな低音域に秀でている、3号機は前二者にはない「穏やかさ」があり長時間の試聴にはうってつけ。
とりわけ「3号機」は能率の高いJBLの「075ツィーター」と「175ドライバー」には必須の存在になっている。
いずれも比較的小型で軽いアンプなので持ち上げても腰に負担がかかることがなく、歳をとればとるほどアンプは軽くてシンプルなものに限りますな!(笑)
次に挙げるとすればグッドマンの「TRIAXIOM」(口径30cm:同軸3ウェイ)の活用になる。
北国の真空管博士から「もっと背圧の逃げ口を大きくした方がいいんじゃないですか」とのアドバイスをきっかけに、箱を移し替えてからこれまでよりも一段とクオリティの高い音が再生できるようになった。
長時間のクラシック鑑賞に耐えうるスピーカーとしては、これが最右翼だろう。
あっ、そうそう忘れるところだった。
イギリス勢がひしめく中で、唯一のジャズ系SPとして「JBLの変則3ウェイシステム」が出色の存在となっている。
背圧の逃げ口をグッドマンの「ARU」から独自の細かい目の詰まった網に代えたところ、元気溌剌となってオーディオ仲間からも大好評だった。
また「71A・3号機」で駆動する「075ツィーター」の「軽くて澄み切った高音」は筆舌に尽くしがたいほどで、ときどき無性に開放的な音を聴きたくなるので、そういう時にうってつけのスピーカーである。
まあ、今年のオーディオはこのくらいかな~。
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