毎日のようにああでもない、こうでもないとシステムを弄り回しているといつの間にか目的を見失ってくる。
「好きな音楽を好きな音で聴きたい」、その1点あるのみなのに、好きな音楽が自然と脇に追いやられて「好きな音」だけが主役になってくる。
いわば「主客転倒」だが、これはこれで楽しいし「自業自得」なので文句を言うつもりはさらさらない(笑)。
で、現在”ぞっこん”なのがこのシステム。
久しぶりの「ヒット作」で、クラシックからジャズ、ポピュラー、歌謡曲に至るまでかなり広範囲の音楽ソースに対応できるので重宝している。
しかも、オーケストラやオペラも「サブウーファー」のおかげでそこそこいけるのもなんだか楽しくなる。
で、このシステムでポイントになるのは、ワーフェデール「スーパー10」(口径10インチ=25cm)のポテンシャルをいかにうまく引き出せるかに尽きる。
何度も画像に出すようだが、この強力なマグネットによるスピード感あふれる再生はちょっとこたえられない。
かって、オーディオ仲間が「まるでホーンスピーカーを聴いているみたいに音が飛んできますね!」と、驚いていたほど。
で、最初に組み合わせたアンプはエース級の「WE300Bシングル」だったが、意外なことにどうもしっくりこなかった。
一言でいえば「オーバーパワー」気味で、音のタメがない感じといえばいいのかな~。
どんなに一流と言われるアンプでもスピーカーによっては「万能ではない」ことがわかった。
「そんな大切なことを今ごろわかったのか!」・・(笑)。
さっそく、方向転換して出力が「1ワット~3ワット」クラスのアンプの出番となった。
手前、左から「71Aシングル1号機」「同2号機」、そして奥の方から左が「2A3シングル」、右が「6AR6シングル」(三極管接続)。
これら4台のアンプが入れ代り立ち代りの「大乱戦」。
その結果、それぞれにいいところがあって、まさに甲乙つけがたし~。
強いて言えば、71系アンプは曲目によっては95点いくときもあるかと思えば、85点ぐらいのときもあって、ちょっと波が激しいかな。
その点、あらゆる音楽ソースを90点以上で鳴らしてくれたのが「2A3シングル」(出力管フランスVISSEAUX:刻印)と「6AR6シングル」(初期型:楕円型プレート)だった。
ちなみに、「2A3シングル」は去る11月1日にお見えになった「S」さん(福岡市)のご指摘でボリュームを交換したせいか、溌剌とした響きの持ち主となった。
結局、現在は「スーパー10」に「2A3シングル」アンプ、70ヘルツ以下を受け持つ「D123」(JBL)には「6AR6シングル」を充てている。
ほぼ完ぺきなサウンドだと自惚れているが、「スーパー10」の代わりに「AXIOM80」を載せたら、はたしてどういう音になるんだろう。
大いに興味ありますなあ!
これからも複雑怪奇なオーディオの探究を果てしなく続けるつもり(笑)。
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