「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

励まされる「音楽記事」を通じての連帯感

2024年09月26日 | 音楽談義

先日のこと、東北地方の方から実に ”ありがたくて、うれしくなる” メールが届いた。

ご本人の了解なしの掲載だが、匿名なので大目に見てもらうことにして、大要、以下のような内容だった。


「貴ブログを読んでオペラ”魔笛”(モーツァルト)を見直したくなり、わざわざプロジェクタを購入した。

所有していた”魔笛”は昔懐かしいレーザーディスクによるサバリッシュ指揮の1983年の録画で、10年くらい見る機会がなかったが、これからじっくりとオペラ鑑賞を楽しみたい。貴ブログのおかげでオーディオと音楽にやる気が復活してきた。」

こういうメールをいただくと、つくづくブログを続けていて良かったと思いますねえ~。

ブログを始めて19年になるが、大した内容でもないのにご覧になる方も随分増えてきてたいへんありがたいことだが、ときどき「自分はいったい何のためにブログを続けているんだろう」という思いが過(よぎ)ることがある。

まあ一種の惰性からくる倦怠期みたいなものだろうが、こうして「初心忘るべからず」という気持ちを想起させるメールをいただくと「よしっ、これからもがんばろう」という気分になる。

実を言うとこのブログを始めた動機そのものが、「魔笛」の素晴らしさを広く世に伝え、最終的には「魔笛」に魅せられた愛好者ばかりが集まった全国的な「魔笛倶楽部」を創ろうというのがそもそもの発端だった。

しかし、ブログを開始して3か月も経たないうちに「魔笛」に関する材料が種切れとなり、仕方がないのでオーディオや読書などの話題を盛り込まざるを得なくなって、いつの間にかブログの性格が変質してしまったというのが偽らざるところ。

いわば「庇(ひさし)を貸して母屋を取られる」というのかな~(笑)。

今や(自分のブログの)メインになっているのは「オーディオ」だが、たしかに面白くてたまらない趣味には違いないが、この分野には「お金に糸目をつけないご先達(せんだつ)」がそれこそ ”ごまん” と、いらっしゃるのを十分承知している(笑)。

正直言って、自分のような「ビンボー」で中途半端な人間が太刀打ちできるような世界ではないし、それに加えて人によって「好み」や「環境」があまりに違うので広く共感を呼ぶ話題としてはちょっと無理があるように思っている。

たとえば、自分がどんなに「いいシステムだ、いい音」だと力説しても、「私はラジカセやヘッドフォンで聴く方が好きです、箱庭の世界のような音が好きなんです」と言われればそれまでの話。

その点、あらゆる民族共通の言語ともいうべき音符の世界は共感できる幅が大きいのが利点。

「死ぬということはモーツァルトを聴けなくなることだ」と述懐した天才物理学者の「アインシュタイン」を始めとして、老いも若きも、貧富の差も、秀才も鈍才も関係なく、そして人種を問わず万人が同列に楽しめる趣味なんて、この世に音楽を除いてほかにあるんでしょうかね。


というわけで「オーディオ関係の記事」には「どうせ理解し合えないだろうけど・・」という虚しさがいつもつきまとっているわけだが、その点「音楽に関する記事」は読者と何かしらの共感を期待できるのがいいところ。

ちなみに、つい最近の「音楽記事」を5題ほど挙げると次の通り。

「愛聴盤の信頼性」「重さが浮かび、軽さが限りなく重い音楽」「ロザリオ・ソナタって知ってます?」「1日の始まりはバッハの無伴奏チェロ組曲から」「人間の生涯は真面目さと遊びからなる」

いずれも「アクセス」がオーディオ記事を軽く上回って「20%以上増し」だったのは特筆すべきことです!(笑)

つまり、記事を通じての「連帯感」となると「オーディオ」よりも「音楽」の方が上ということになりますね。


というわけで、これからもオーディオ関係はとにかく「ネタが豊富」なので頻繁に記事にするつもりだけど、そういうつもりで読んでいただくと非常にありがたいです~(笑)。



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