「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

悪貨(便利)は良貨(音質)を駆逐する

2024年10月25日 | 音楽談義

深夜のBS放送で「音楽のある風景」という番組を頻繁にやっている。

それこそクラシックからジャズ、ポップス、歌謡曲までいろんなCD全集の曲目のさわりの部分をピックアップして放映しており、どちらかといえば宣伝に特化した番組(30分)といえる。

これまでにも、つい釣られてしまい「木村好夫のムードギター全集」や「魅惑のラテン音楽全集」などを購入している。



クラシックについても、名曲ばかりを集めた「CD8枚組」の放映をやってた。題して「ヒーリング・クラシック・ザ・プレミアム」。

クラシックの楽しみはハーモニーと旋律を味わうことにあると思っているが、若い頃に聴き込んだ懐かしい曲目が多くて、つい ほだされて しまった。

「さわりの部分だけ聴いてどうする、全体を通して聴いてこそ曲の良さが分かるのに~」というご意見もあろうが、人生の残り時間が少なくなるにつれ「気短になる → 手っ取り早さ」が優先してくるのは否定できない(笑)。

8枚だから毎朝の起き抜けに1枚づつ聴いても8日はかかるし、早朝から「清々しい気持ち」になれるのも悪くはあるまいと電話で注文し、三日ほどして到着した。



全体で105もの「名曲」が網羅されているが、はたしてどういう曲目が収録されているのか、一例として4番目のCDを血祭りにあげてみよう。



「タイスの冥想曲」、「歌劇カヴァレニア・ルスティカーナの間奏曲」、「パガニーニの主題による狂詩曲」、「私のお父さん」「クラリネット協奏曲2楽章」など、名曲がズラリ。

初心者向きの曲目ともいえるが、たまに聴くとついウットリしてしまう。

8枚のCDすべて手軽に聴けるように「ブルーレイ・レコーダー」に収録しているので、本体の8枚は遊んでいる状態・・、ご興味のある方はお貸ししますよ、と言いたいところだが周知のとおり「音楽CD」は著作権という厄介な代物がついて回っている。

コピーしたCDを不特定多数にばらまくのはもちろん違法だが、「買ったCDを友人に貸すケース」に対してはどうなんだろう?

ネット情報によると、次のとおりだった。

「少数であればOKです。「友人」は、自分や家族のような「家庭内その他これに準ずる範囲」に含まれませんが、親しい友人の数人程度であれば違法にはなりません。とはいえ10人や50人、さらにそれ以上など大人数になってくると話は変わってきます。」

とのことだが、どうやら仰々しく騒ぎ立てるものではないようで水面下の話で済ませておくのが「大人の知恵」というものなんでしょう・・。

とはいえ、もはや「You Tube」によって、音楽が湯水のようにタダで聴けるんだから「CDの貸し借り」なんて、もう時代遅れですよねえ~。

ただし、「音質」となると別の話で我が家のケースではこうだ。

「CD」 → 「CDトラポ → DAC」(COAXケーブル)

「You Tube」 →「テレビ → DAC」(光ケーブル)

とでは、前者が上回るので、お客様が見えたときの音楽ソースは「CD」に限っている。

ただし、その差は「高齢者の耳」では「ごく僅か」・・、そこで「便利」を優先して、日常生活ではほとんど「You Tube」に頼っているのが実状である。

つまり、「悪貨(便利)は良貨(音質)を駆逐する」(グレシャムの法則)というわけです(笑)。

 

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