中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

人材育成に役立つ情報を発信しています。

「100歳のお菓子と2歳の会社」

2013年06月10日 | コンサルティング

 

 皆さんご存知の「森永ミルクキャラメル」が本日発売100周年を迎えたとのことです。お誕生日おめでとうございます。  

 100年前の1913年6月1日、1粒5厘のばら売りで世に出たとのこと。 1913年は、日本の人口が2500万人を突破。また、最後の将軍徳川慶喜が76歳の頃のことですが、「鯉のぼり」(♪ 甍の波と雲の波 重なる波の中空♫)や「海」(松原遠く消ゆるところ 白帆の影は浮かぶ♬)が歌われるようになったのもこの年だそうです。実に歴史を感じます。

 先日の朝日新聞によると、昨今は長寿商品は生まれにくい。お菓子だけでも毎年2千点もの新商品が出て、生き残るのは10商品ほどだそうです。

 この数字からも100年生き残るのがいかに大変なことかがわかります。確かにコンビニエンスストアを見ていても、生まれては消えていく商品が多いことが感じられます。同じ味をずっと提供し続けて100年なんて。 改めて、森永キャラメルってすごい!

  翻って、研修業界においては、手法に流行り廃りがあります。国内のみならず、海外からいろいろなものが入ってきていますが、必ずしもそっくりそのまま根付いているわけではありません。「目標管理」然り、コーチング然り・・・。消えていく手法も沢山あります。同じものが受け入れられ続けることの大変さを感じます。  

 さて、我が人材育成社も本日満二歳の誕生日を迎えました。人で言えば、ようやくよちよち歩きから、一人歩きができるようになった頃です。初心を忘れず、これからも一期一会を大事にして研修と言う場を大切にしていきたいと思います。  

 さて、森永キャラメルですが、子どもの頃から慣れ親しんだ味ですから、私自身は今もカバンに入れて持ち歩いています。(お腹が空いたときに味わう一粒の味!たまりません)

 100歳の森永キャラメルと2歳の人材育成社。100歳を目指して、これからも「人粒を実らす」の思いを紡いでいきたいと思います。

 (人材育成社)


勉強三昧の一日

2013年06月09日 | コンサルティング

研修講師にとって最も有効な自己研さんのひとつは「落語」を聴くことでしょう。

・・・ということで昨日、新宿末廣亭で「研修」を受講してまいりました。昼の部でしたが、円歌、金馬という大御所も聴くことができ、大変勉強になった4時間半でした。特に、夜の部に名前の出ていた古今亭菊之丞の古典が聴けたのは拾い物でした。

さて、研修は落語ではありません(当たり前ですね)。では落語の何が勉強になるかといえば、一番はやはり「間」の取り方でしょう。この「間」というやつは説明が難しいのですが、講師と受講者の「ラポール」の一種ではないかと私は思っています。(ラポールについては検索してください)

・・・正直なところ、末廣亭での研修は「勉強5%、楽しみ95%」というところでした。みなさんも時間を作って、生きた本物の落語を楽しまれてはいかがでしょうか。

新宿末廣亭

http://www.suehirotei.com/

(人材育成社)


「冷気(霊気)のお届け」 (旧東海道ウォーキング その2)

2013年06月09日 | コンサルティング

 この写真、何となくひんやりした感じがしませんか?

旧東海道にある鈴ヶ森刑場跡。江戸時代の220年の間に、八百屋お七を始め、10万人から20万人もの罪人が処刑されたと言われている三大刑場地の一つです。現在も井戸や、火炙用の鉄柱や磔用の木柱を立てた礎石などが残されています。

 本日、旧東海道品川宿のはずれの我が家から、鶴見までの約12キロを歩きました。1月少々ぶりのウォーキング再開ですが、今日はご報告の第1弾。

  鈴ヶ森は過去に何度も前を通っていますが、霊感を感じない私でも夜に前を通ると、何となく妖気が漂っているように感じられます。知人は、はっきりと「見える」と言いますから、見える人には見えるのでしょう・・・。(ちょっと怖い!)

  さて、歩を進めて大森へ。美原通り周辺は今も海苔屋さんが軒を連ねており、その街並みから何となく往時の街道の様子や往来の旅人の姿が思い浮びました。きっとこの辺りで、江戸を発ったばかりの人は、これから先の旅の行方を想い、逆に江戸へ向かう人は、最後の宿場を前にして旅の終わりを感じたのでしょうね。

この道は、昔から多くの人達の人生が交錯する様を見続けてきたのでしょう。

 私たちは皆、人生という名の旅を続けていますが、その中で私にとっては仕事を通じていろいろな方と出会えることが大きな喜びの一つであり、旅を続ける原動力になっています。 

皆さんはいかがですか?さて、続きはまた次回に。

(人材育成社)


キャットマン(猫男)の謎

2013年06月07日 | コンサルティング

私(平野)は英語が苦手です。耳が悪いせいか、聴き間違えることがよくあります。それなのに無謀にも外資系の企業に勤務していた経験があります(それも2回も!)。

十数年前、アンドリューという米国本社から出張で来たカナダ人と一緒に夜の10時頃山手線に乗っていたときのことです。この時は2人ともちょっと酔っていましたが、以下の会話は実話です。

 アンドリュー「お前、キャットマンドゥ知ってるか?すごく面白かったぞ。」

 私 「え? キャットマン?猫男?知らないな。」

 アンドリュー「ほんとか? 有名だぞ。じゃあ、ネポーも知らないのか?」

 私 「ネコ? 知ってるよ。ああ、たしかにネコはキャットマンだよね。」

 アンドリュー「そうだよ。ネポーのキャットマンドゥは一度行くべきだよ。」

 私 「キャットマン(猫男)に行くって・・・ああ、劇団四季の・・・」

 アンドリュー 「本当はヒマラヤにトレッキングに行きたかったんだが、天候が悪くて」

すぐにお分かりいただけたと思います。彼はネパールのカトマンズに行った時の話をしていたのです。

さて、残念ながら私の英語力は歳とともに低下する一方です。それに比べて、最近の新入社員の英語力は大変向上していると思います。就職に有利だとの理由からでしょうか、TOEICも相当高いスコアを取って来ています。しかし、肝心の日本語のコミュニケーション能力にやや不安を感じることもあります。若手社員対象の企業研修でもっとも必要なのは、正しい日本語を話したり書いたりするトレーニングだと思います。

学生達よ、日本語をきちんと話せるようになってから就活をしなさい! 英語はそのあとで良いから・・・

※上記の画像は本文とは関係ありません(すみません)。

(人材育成社)


「ゆるキャラ」の現実?

2013年06月06日 | コンサルティング

 最近、いわゆる「ゆるキャラ」が大流行しています。現在、全国で何と1886 体!だそうです。熊本県の「くまもん」などは全国区の知名度ですが、最近では海外にも進出しているそうですね。

私も、あの何ともほんわかとした、キャラクター達に「ゆる~い」気持ちにさせてもらう時があります。さてこの「ゆるキャラ」、登場したのは2004年だそうです。

ちなみに、「ゆるキャラ」という言葉は、あのみうらじゅんさんが名づけ親で、みうらさんによれば、「ゆるキャラ」の三か条は、

 1.郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。

 2.立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。

 3.愛すべき、「ゆるさ」を持ち合わせていること。

 さらに、原則として「着ぐるみ化されていること。」いう定義もあるようです。

  私はこの5月から旧東海道をはるか京都を目指して歩き始めましたが、旧品川宿を歩いている途中で、思いがけず着ぐるみの制作会社に出くわしました。

写真は、そのお店を撮影したものですが、どうですか。「ゆる~い」ムードが漂っていませんか?(笑)。このお店、以前からあるのは知っていたのですが、実はその業界では結構有名なお店だったようです。全国で1,886体もの「ゆるキャラ」がいらっしゃる(?)ので、着ぐるみの制作会社の皆さんもさぞや大忙しなのではないでしょうか。

  さてさて、「ゆるキャラ」とは「ゆるいキャラクター」の略語なわけです。しかし、現実のゆるキャラたちの生活は「ゆる~い」どころか、内情は結構ハードなようです。

「ご当地キャラ総選挙」あり、地域おこしあり、また、人気が出だら出たで、声がかかるため、過密スケジュールに。

 例えば、先日の朝日新聞の記事によると、東京スカイツリーの足下の「おしなり商店街」のキャラクター「おしなりくん」は現在、日々奮闘中とのこと。その理由は、スカイツリー開業一周年を控え、「ゆるキャラ」の人気投票で惨敗したからだそうです。「全国行脚に力を入れ過ぎ、地元をおろそかにした。」と猛省して、現在は地元商店街の活動に本腰を入れているとのことです。「ゆるキャラ」たちも厳しい競争を続けているのですね。

「ビジネスパーソンのみならず、『ゆるキャラ』の世界もなかなか大変なのね!」、と思わず労いの言葉をかけたくなりました。 

 しかし、これは他人ごとではありません。競争と言う意味では、私たち研修講師も同じこと。なにぶん参入障壁の低い業界なので、「今日から私は研修講師」と言ってしまえば、それで一応研修講師ということになるので、毎年沢山の新人講師がデビューしているのです。

 こうした状況の中では、自分の講師としての「強み」を明確にし、他者との差別化をはかることが何と言っても大事なのです。それを維持していくためには、やはり継続的な研鑚しかないですから、日々学習が必要です。

 残念ながら?私の強みは「ゆるさ」ではないようですが、「ゆるキャラ」からわが身を振り返ったひと時でした。

 ところで、私、芳垣は、時々「ヨッシー」という愛称で呼ばれます。いかにも「ゆるキャラ」にいそうな名前だと思っていたところ、やっぱりいました!

 敦賀市のゆるキャラが「よっしー」という名だそうです。「よっしー」は敦賀城主の大谷吉継をモチーフにしたキャラクターだそうですが、同じ名前を持つ者同士、他人とは思えません。まだ全国的に有名ではありませんが、いつか「くもまん」のように全国区で活躍する「ゆるキャラ」になって欲しいと願う今日この頃です。

「よっしー」頑張れ!

(人材育成社)


DIC川村記念美術館のマーク・ロスコ

2013年06月06日 | コンサルティング

「サウンド・オブ・サイレンス」といえば、サイモンとガーファンクルの名曲です。曲の名前を日本語にすると「沈黙の音」。その歌詞はとても難解です。

絵画で「サウンド・オブ・サイレンス」を「聴く」ならば迷わずDIC川村記念美術館に行くべきです。そこには「ロスコ・ルーム」があるからです。

マーク・ロスコ(1903年 - 1970年)はアメリカの抽象表現主義の画家です。作品の多くは、大きなキャンバスに大きな四角形が厚く塗られている絵画です。この画像はわが家の玄関に掛けてあるポスターですが、ロスコのポスターはカフェの壁に飾られていることも多く、見た人は「ああ、あれね。」とすぐにわかると思います。ポスターからは「素朴できれいな色のかたまり」としか伝わってこないかもしれません。

しかし、本物のロスコの作品の存在感は半端ではありません。 DIC川村記念美術館の「ロスコ・ルーム」に5分も佇んでいると「サウンド・オブ・サイレンス」を確かに感じます。抽象絵画は難解だという人がいますが、ロスコの作品は理解する必要がありません。沈黙の音色に浸るだけで至福の時間を過ごすことができます。

人材育成の仕事に限りませんが、ビジネスとは日々リアリズムの絵を描く仕事のようです。定量的で具体的な成果が求められるからです。リアリズムと抽象表現主義、私にとってはどちらも心のバランスを保つために必要な要素です。

さて、本当は毎日でも通いたいくらいのDIC川村記念美術館ですが、難点は・・・遠いのです。でも、1日かけて行く価値はあります。

http://kawamura-museum.dic.co.jp/index.html

(人材育成社)

 


「時代」という名前の曲

2013年06月05日 | コンサルティング

「あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ 

だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう」

 中島みゆきさんの「時代」のワンフレーズです。苦しい時や迷った時など、多くの人の心の支えになっている曲だと思いますが、私もまさにその一人。「時代」は歌詞も心に響きますし、曲も実に素晴らしい。

東日本大震災以降は、若い人にも歌われているとのこと。この曲を心の拠り所とする人々がますます増えているようですね。

 この曲ができたのは、今から38年前の1975年。歴史を感じます。

中島さんは、この曲を書いた時には「何も考えていなかった」、「口が勝手に歌った」、曲の生まれ方としては、極稀なケースだったと2か月前くらい前のNHKの「SONGS」という番組で紹介されていました。 

また、「この曲を歌う時には、何の意味も込めずに、「無」の気持ちで歌いたい。でも思惑が入り込んでしまって反省してしまう。今後「無」で歌える時があるのかないのか自分でも楽しみ。」ともおっしゃっていました。

曲が作られたきっかけも、そして現在歌う時にも「無」を意識されているということですね。

 一昨日のブログでも書きましたが、「無」になることは簡単そうでいて、実は結構難しい。なかなか意識してなれるものではありません。

でも、多分「今この瞬間瞬間を大切にする」ということが、「無」になることにつながるのかもしれません。私たちの心は、ついつい先のことを心配したり、過去のことを悔やんだり。「今」この瞬間を無心で生きるのは難しいことですね。

私は以前から、研修の時には「今この瞬間を精一杯、受講者の方々と向き合いたい、受講者にも今この瞬間を大事にして研修を受けてほしい。」という気持ちで臨んでいます。

 来週6月10日、株式会社人材育成社は満2歳の誕生日を迎えます。

仕事を続けていく中で、困難はつきものですが、、そういう時には冒頭の歌詞のとおり「今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう」!

気持ちを新たに、そして「今」この瞬間を大切に、これからもがんばっていきたいと思います。

(株式会社人材育成社)

 


野鳥とMBWA

2013年06月03日 | コンサルティング

市ヶ谷から靖国神社に向かう途中にある一口坂の上空を飛ぶツバメです。

今朝は数十羽を超える群れが交差点の上を飛び回っていました。こんなにたくさんのツバメを見たのは久しぶりです。

そういえば最近はツバメだけではなく、スズメの姿もあまり見かけません。スズメはこの50年で10分の1に減っているそうです。その理由は色々ありますが、密閉した構造の住宅が増えて巣を作るのに適したすき間が見つかりにくくなっていることも大きな原因のようです。

企業という組織を家にたとえるのも少し乱暴な話ですが、20年以上前の会社にはなんとなく「すき間」のようなものがあったような気がします。

いまの会社は洗面所に行くのにもIDカードを忘れると締め出されたり、ぶらりと他の部署に行こうと思ってもセキュリティの制限で部屋に入れなかったりします。

機密性の高くなったオフィスは、まるで気密性の高くなった住宅のようです。社員がスズメのように会社の中を気ままに歩き回ることはできません。

かつてヒューレット・パッカード社(HP)には”management by wandering around (MBWA) ”というポリシーがありました。意訳すれば、マネージャが会社の中をぶらぶら歩き回って気軽に話しかけたり意見を聴いたりする管理方法」です。

すき間のなくなったオフィスで今でもMBWAができているのでしょうか。ちょっと知りたい気がします。

(人材育成社)


「違う方向から見る」ということ

2013年06月02日 | コンサルティング

 最近、休みの日には、自宅近くの公園をウォーキングしています。公園内の散策路を一周すると約20分。一周だけでは物足りない時は、もう一周。今度は逆向きで歩いています。

公園内は、一瞬東京にいることを忘れてしまうほどのうっそうとした緑に包まれていて、四季それぞれの季節感をたっぷりと味わうことができます。

今の時期は、紫陽花が色とりどりの花をつけて目を楽しませてくれるほか、枇杷もたわわに実って季節が進んでいることを全身で感じられます。

 ところで、なぜ一周目と二週目で逆方向に歩くのか?それは、歩きながらの景色の見え方が全く異なるからなのです。

一周目に右に見えていたものが、二周目には左に見える。同じものであっても逆から見るのですから、当然見え方が全く異なります。それが楽しくて、時間がある時は毎回歩く方向を変えているのです。

 そんな風に楽しみながら歩いている時にふと思い出したのは、心理学者のユングのこと。40歳を「人生の正午」と表現した、あのユングです。

午前中は左側から指していた光が40歳の正午を過ぎて午後になると、右側から日が差してくる。自分自身の影も年齢の動きと共に違う方向に見えることから、戸惑いが感じられる「中年の危機」とも表現しています。

 公園の例を引くまでもなく、物事も同じことなのだろうと思います。一つの方向から見て行き詰ったら、異なる方向から見ることも大事。それでもダメな時には、少し視点を上げて俯瞰して見ればいいのかもしれません。

 同じ事象でも視点の置き方で全く違って見えてくることは、皆さんも経験されていらっしゃるのではないでしょうか。

余裕のない時など、どうしても一つの見方に凝り固まってしまいがちですが、そんな時ほど一呼吸おいて、別の視点から物事を見るように努めて意識することが大事なのでしょうね。

 ところで、公園を歩くことは、運動という意味合いだけにとどまらず、いろいろと副次的な効果もあるようです。歩きながら、ふと新しいアイディアが浮かんだり、問題の解決方法に気がついたり・・・。よく、アイディアは机の前でじっと考えるより、お風呂に入っている時やベッドに入った瞬間に思いつく人が多いと言われますが、それと同じなのでしょうね。

逆に、何も考えず、ただひたすら歩いて頭を休める時もあります。これぞ「無」の境地と言ったところでしょうか。

さてさて、ウォーキングといえば、5月3日に始めた旧東海道のウォーキング。日本橋から旧品川宿沿いにある自宅まで歩いて、ちょうど1月が過ぎるところですが、その後、歩を進められていません。先日京都に行った時に三条大橋に立ち、歩いてこの地にたどり着ける日のことをイメージしてみました。

この分では京都まで長~い道のりになりそうですが、とりあえず梅雨の合間に、次は神奈川宿くらいまでは何とか進みたいと思っています。こちらもお楽しみに。

(人材育成社)


「92歳の肉食女子」、そして「現役ピアニスト」

2013年06月01日 | コンサルティング

 前回に続いて、またまた素敵な女性のお話です。

 先日、「徹子の部屋」に出演された際に「肉食人種の長寿族、週に6回は牛のひれ肉をいただく。お肉を食べることはエネルギーを買うこと。集中できるんです。」とおっしゃっていたのは、ピアニストの室井摩耶子さん 御年92歳です。

 室井さんは、1921(大正10)年の生まれ。1921年といえば、第一次世界大戦が終結して3年で、平民宰相で有名な原敬首相が暗殺された年。歴史の授業に出てくるようなはるか昔のことに思えてしまいますね。

6歳からピアノを初めて、1945年1月にピアニストとしてデビュー。その後1964年にはドイツで「世界150人のピアニスト」に選ばれていらっしゃいます。

 室井さんは、普段は年齢のことは忘れている、「92歳って誰のこと?」「ピアノを弾くたびに新しいことが見えてくる。」、「なるほど!がある。発見がある。」とおっしゃいます。

現在も、毎日4~5時間以上はピアノを弾かれるそうで、黒柳徹子さんの「練習が面倒に感じることはないのですか?」との質問に、室井さんは「ピアノに関してはない。」、「ピアノの神様は嫉妬深い。他のことに気を回すなら知らないわよ、とそっぽを向いてしまうから。」とビッグスマイルでおっしゃっていました。

 そして、室井さんはピアノ以外のことでも、ものすごい行動力を持っていらっしゃるんです。89歳で家を新築!したり、さらにブログも更新中・・・。

前回の笹本恒子さん同様、年齢にとらわれない幸せな生き方をされている女性の大先輩として、大いに刺激になります。

 現役でい続けること。多くの人が自分もそうありたいと願っているであろう生き方ですが、室井さんの生き方に少しだけ触れて、その秘訣は何十年もライフスタイルを変えることなく、毎日コツコツと日々を積み重ねることにあるように思いました。

やっぱり、「継続は力なり」でしょうか。私もいつまで現役で続けられるか、チャレンジしてみたくなりました。

 因みに、熟年肉食男子といえば、つい先日80歳にしてエベレスト登頂成功の偉業を成し遂げた現役真っ最中で、帰国した日に早速800グラムのお肉を召し上がったと言われた、三浦雄一郎さんを挙げないわけにはいきませんよね。

(株式会社人材育成社)