太陽と花と波と緑そして命

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戦争と平和について考える 追記その4

2015-10-08 06:00:28 | ボスニアヘルツェゴビナ

思い出を長々と書きつづったボスニアヘルツェゴビナの旅の記録もこれが最後です。

読んでくださりありがとうございます。

何か思い出したら、また書きますね。

 

この旅をしようと思った大きな動機は、戦争と平和について考えたいと思ったからです。
 
旅から帰ってきてもう一か月以上たちますが、まだ考え続けています。

たぶんずっと考え、思い続けると思います。

どうやって戦争状態に突入していくのか。なぜ戦争になるのか。

 

 

旅を始める前と、終えた後と、日本と世界の社会状況も刻々と変わり続けています。

 

戦後70年と戦後20年の差は何か?というと、生々しさみたいなものかな。

自分よりも若い人が戦争を経験し、自分と同年代のたくさんの犠牲者がいるという事実。

70年たてば、大半の経験者がもうお年を召して、直接お話しをうかがう機会というのは、

残念ながらほぼありません。

 

旅の最中、現地の方と交流する中で、ご一緒した日本の方が勇敢にも

「なぜ戦争になったとあなたは思いますか?」とお一人お一人に疑問をぶつけていらっしゃいました。

私が聞きたくても聞けなかった質問でした。

耳をダンボにしてそれぞれの方の答えを聞いていました。

みなが「わからない。」と答えていらっしゃいました。

そして「誰もその質問には答えられないし、わからないと思う。」ともおっしゃっていました。

 

 

戦争前の平和だった時代を知っているベテランガイドのドラガンさんが

語ってくださった言葉がとても印象に残っています。

悲しいことに、ボスニアヘルツェゴビナの若者の夢は、国を出ていくことだ、と。

ただひたすらこれからの平和を願っている、経済が良くなって、若い人達が

国で仕事ができるように願っている、と。

 

若い人たちが希望の持てる社会を作っていくというのは、大人の責任ですね。

平和な世界を作るために、私ができることは何だろうか?

自分の答えを見つけるために、これからも旅をしたり、学んでいきたいと思います。

 

NHKのBSドキュメンタリーで放送されたボスニア紛争についての番組はとても興味深かったです。

http://www.nhk.or.jp/wdoc-blog/100/228404.html

 

戦争中に、尊敬していた高校の教師から収容所で尋問を受けたというボシュニャック人が、戦後10年たって

高校を訪れ、その高校教師と再び対峙して質問をぶつけるのです。

胸が痛み緊張する場面でした。

ユーゴスラビアの時代には民族が融和して平和な時代だったけど、それまでには長い長い

紛争の歴史があったようです。

そんな歴史を乗り越えて、どうか新しい平和な良い時代をボスニアヘルツェゴビナが

作っていけますように!

 

 

 

 

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