小田原城に来ました。今《小田原城あじさい花菖蒲まつり》の真っ最中です。天守閣に向かう常盤木橋の下の空堀に、色とりどりの紫陽花と花菖蒲が咲き誇っています。梅雨の晴れ間に輝く花々、美しいですね。
「いづれあやめかかきつばた」と昔の人も区別に迷っていたように、アヤメ、杜若、菖蒲の見分けというのは難しいようですが(しかも困ったことにアヤメもショウブも漢字で書くと同じ「菖蒲」)、私が教えてもらった範囲でざっくり言えば
陸地に咲くのが《ショウブ》
湿地に咲くのが《カキツバタ》
水中から芽吹くのが《アヤメ》
ということです。
だから潮来等の水郷に咲いているのはアヤメだし、尾形光琳筆の国宝《燕子圖屏風(かきつばたずびょうぶ)》は八ツ橋が架けられるような湿地に生えている様を描いたものだし、黄菖蒲はうちの近所の畑の畔に生えている…というわけです。