共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今日は穏やかに…

2014年09月09日 21時05分48秒 | 日記
錦織圭選手、大健闘の準Vでした。にわかテニスファンも含めて様々な人が見守る中で、多少なりともプレッシャーや気負いも感じていたでありましょうが、今はそれからも解き放たれて、先ずは足の手術痕を始めとした身体のケアに努めてもらいたいと思います。

駅に行くと、売店にスポーツ紙の朝刊と一般紙の夕刊が並んで置かれていたのですが、各々の見出しを見比べて見るに、呆れを越えて失笑を禁じ得ないような温度差が見て取れました。朝刊各紙は『優勝有りきの捕らぬタヌキの皮算用』、一部夕刊は『全国民の期待に反した恨み節と吊しあげ』とでも言ったところでしょうか。要は、ソチ五輪やブラジルW杯の時と大して変わらぬ空回り振りなわけです。

まったく…日本のスポーツ新聞記事というものは、どうしてこうも品位の低いものばかりなのでしょう。『言葉の暴力』という言葉がありますが、これらは差し詰め『ペンの暴力』、或いは『打ち込みの暴力』とでも言うべきでしょうか。勿論、優勝を逃したことは惜しかったと思いますが、準優勝と言ったって、近所の運動会の2位ではなくて世界の中の2位なのですから、先ずは何はさておき賞賛を贈るべきです。

それに重ねて言わせて頂けるなら、錦織選手についてこれほどまでに騒ぎ立てるのであれば、同じく全米オープンに出場してシングルス・ダブルス共に優勝した車椅子テニスの国枝慎吾選手のことを、錦織選手と同等にもっともっと騒ぐべきです。国枝選手は今季、全豪でもシングルス・ダブルス優勝、全英ダブルス優勝(全英での車椅子テニスはダブルスのみ)、全仏はシングルスこそ優勝を逃したもののダブルス優勝、そして今回の全米でシングルス・ダブルス優勝と、実に6つものタイトルを獲得しているのです。

しかしながら、今のところテレビのニュースでも新聞の記事でも国枝選手の快挙が報じられた形跡は殆ど無く、インターネットのニュースに僅かに載っていた程度です。パラリンピックも3連覇し、グランドスラムでもこんなにも優勝を重ねているスーパースターを取り上げないで、何がスポーツ紙ですかマッタク…。

そんな不平不満を胸の内で渦巻かせていたら、駅ビルの和雑貨屋にこんな可愛いらしいお月見雑貨が売られていて、ふと心が和みました。そういえば今日は十六夜、昨日関東地方は一日中雨だったため仲秋の名月が観られませんでしたが、今日は涼風吹き渡る夜空にくっきりと月が浮かんでいました。帰りに月見団子でも買って帰ろうかしら…。
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