連日湿布を貼って冷やしながら何とか騙しだまし持たせてきた左足ですが、そうは言いながらもし膝の骨が折れていたりして後々厄介なことになってしまってもいけないと思って、今更ながらちゃんと診てもらおうと、この病院嫌いが重い腰を上げて某整形外科に足を運んでみることにしました。
病院に着くと、ロビーにはおびただしい人数のヲジイチャンやヲバアチャンが待合室のベンチを埋め尽くしていました。その光景にもかなりドン引いたのですが、とりあえずその末席を汚すべく、かろうじてお尻半分くらいが乗せられるベンチの角を見つけて、どうにかこうにか腰を下ろしました。
それから…待てど暮らせど私の順番が回ってきません。あまりにヒマなので、ロビーの写真でも撮って「整形外科なう」とかFBてつぶやいてやろうか…とも思ったのですが、骨折松葉杖の方やお年寄りの付き添いの方などもいらしていてそんなにオチャラケた雰囲気でもなかったので、仕方なく傍らのマガジンラックに刺さっていたどうでもいい雑誌をパラパラめくって、ひたすら無為な時間の経過に耐えていました。
やがて、ようやく私の番が回ってきて診察室に通されると、そこに初老の医師が待ち構えていました。私がことの経緯を説明して、ズボンを下ろして患部を見せると…
医師:あら~、また派手にやったねぇ。痛いでしょ?
私:へ?えぇまぁ…。
医:う~ん、内出血もしたかぁ。
私:はい…
医:転んだ直後からは動けたの?
私:はい。今日も徒歩とバスとでここまで来ました。
医:ああそう!じゃあ大丈夫でしょ。
私:はぁ…(ちょっとちょっと…!)。
医:ちょっと圧して診るね(突然膝頭を直に圧迫し始める)。
私:…っ!!(奇襲攻撃に動揺を隠し切れない)
医:あ、うん、ちゃんと骨あるから平気平気♪
私:はぁ…(無きゃ困るワ!)
医:えぇっと…(カルテを手に)転んだ、膝打った、腫れたが引いた、歩けた、湿布貼ってる…十分だよ。
私:…あのぉ、レントゲンとかは…?
医:え?あ?撮った方がいい?お金かかるけど。
私:いや…まあ、先生のお診立てで問題がなさそうなら、殊更新たにということもございませんが…。
医:そ?さっき触ってみた感じだと、恐らく膝のお皿にヒビは入っているかも知れないけどネ。
私:ひ、ヒビですか?!(どうしよう、生まれてこの方、一度も骨折したことなんてないのに…)
医:ああ大丈夫。ヒビなら放っといたら、いずれくっ付くから♪
私:はぁ…(何それ、そんなモンなの?)
医:どうします?何かお薬出しますか?
私:へ?(何よ、この医者何もくれない気?!)いや、まあ…そりゃあ何かしら出して頂けるのであれば頂戴したいですけど…。
医:ああそう、じゃあ後で受付で貰って。
私:(…そんだけかよ?)あのぉ、何か気をつけることはありますか?
医:うん、家に帰ったら、とにかく氷で冷やして。後は、走らないこと・コケないこと・重い荷物を持たないこと。冷やして腫れがひいたら、今度は使い捨てカイロか何か貼ってひたすら温めて。
私:(『重い荷物を持たないこと』は楽器ケースがあるから無理…)それで、どのくらいで完治するものですか?
医:そうだねえ、膝に負担かけないように日がな一日寝ていられれば二週間てとこかな。
私:それは無理です。仕事もありますし。
医:そう言うと思った。そういう自転車操業的な人は一ヶ月は覚悟して。
私:…はぁそうですか(自転車操業で悪かったな!ε=(`ヘ´メ))。何かサポーターみたいなものをした方がいいとかありますか?
医:別に極端な負荷をかける用事でもなければ、しなくても平気だよ。したらしたでムレて痒くなるし、歩きにくいけど、する?
私:いや、別にMustじゃなければ遠慮します。
医:あそ。じゃあお大事に。はい、次の方どうぞ~♪
私:へ?あ、はぁ…。(退室)
この間、およそ5分もあったでしょうか。散々待たされた割にはあまりにあっけない診察に、何だか気が抜けたようになってしまいました。やがて受付から声がかかったので行ってみると、大量の湿布薬と痛み止めの塗り薬を手渡されました。
後で知り合いに聞いてみたのですが、外科の医師というものは、複雑骨折や大量出血といった命の危険を伴った緊急性の高い症例の患者が担ぎこまれでもしない限りにおいては、ものすごく軽いあしらいを受けるものなのだそうです。そんなものなのか…とも思ったのですが、今日の医師の場合は軽いを超えてチャラい領域に達しているように思えてなりません。あんなチャラい診察でも診療得点は派生するのかと思うと、何とも複雑な心境になってしまいます。
言い知れぬ不安が拭いきれないままになってしまったのではありますが、先ずは言われた通りにやってみようと思います。あとはカルシウムとイソフラボンを積極的に摂取して、せめても骨の再生速度を上げてみることにしましょう…。
病院に着くと、ロビーにはおびただしい人数のヲジイチャンやヲバアチャンが待合室のベンチを埋め尽くしていました。その光景にもかなりドン引いたのですが、とりあえずその末席を汚すべく、かろうじてお尻半分くらいが乗せられるベンチの角を見つけて、どうにかこうにか腰を下ろしました。
それから…待てど暮らせど私の順番が回ってきません。あまりにヒマなので、ロビーの写真でも撮って「整形外科なう」とかFBてつぶやいてやろうか…とも思ったのですが、骨折松葉杖の方やお年寄りの付き添いの方などもいらしていてそんなにオチャラケた雰囲気でもなかったので、仕方なく傍らのマガジンラックに刺さっていたどうでもいい雑誌をパラパラめくって、ひたすら無為な時間の経過に耐えていました。
やがて、ようやく私の番が回ってきて診察室に通されると、そこに初老の医師が待ち構えていました。私がことの経緯を説明して、ズボンを下ろして患部を見せると…
医師:あら~、また派手にやったねぇ。痛いでしょ?
私:へ?えぇまぁ…。
医:う~ん、内出血もしたかぁ。
私:はい…
医:転んだ直後からは動けたの?
私:はい。今日も徒歩とバスとでここまで来ました。
医:ああそう!じゃあ大丈夫でしょ。
私:はぁ…(ちょっとちょっと…!)。
医:ちょっと圧して診るね(突然膝頭を直に圧迫し始める)。
私:…っ!!(奇襲攻撃に動揺を隠し切れない)
医:あ、うん、ちゃんと骨あるから平気平気♪
私:はぁ…(無きゃ困るワ!)
医:えぇっと…(カルテを手に)転んだ、膝打った、腫れたが引いた、歩けた、湿布貼ってる…十分だよ。
私:…あのぉ、レントゲンとかは…?
医:え?あ?撮った方がいい?お金かかるけど。
私:いや…まあ、先生のお診立てで問題がなさそうなら、殊更新たにということもございませんが…。
医:そ?さっき触ってみた感じだと、恐らく膝のお皿にヒビは入っているかも知れないけどネ。
私:ひ、ヒビですか?!(どうしよう、生まれてこの方、一度も骨折したことなんてないのに…)
医:ああ大丈夫。ヒビなら放っといたら、いずれくっ付くから♪
私:はぁ…(何それ、そんなモンなの?)
医:どうします?何かお薬出しますか?
私:へ?(何よ、この医者何もくれない気?!)いや、まあ…そりゃあ何かしら出して頂けるのであれば頂戴したいですけど…。
医:ああそう、じゃあ後で受付で貰って。
私:(…そんだけかよ?)あのぉ、何か気をつけることはありますか?
医:うん、家に帰ったら、とにかく氷で冷やして。後は、走らないこと・コケないこと・重い荷物を持たないこと。冷やして腫れがひいたら、今度は使い捨てカイロか何か貼ってひたすら温めて。
私:(『重い荷物を持たないこと』は楽器ケースがあるから無理…)それで、どのくらいで完治するものですか?
医:そうだねえ、膝に負担かけないように日がな一日寝ていられれば二週間てとこかな。
私:それは無理です。仕事もありますし。
医:そう言うと思った。そういう自転車操業的な人は一ヶ月は覚悟して。
私:…はぁそうですか(自転車操業で悪かったな!ε=(`ヘ´メ))。何かサポーターみたいなものをした方がいいとかありますか?
医:別に極端な負荷をかける用事でもなければ、しなくても平気だよ。したらしたでムレて痒くなるし、歩きにくいけど、する?
私:いや、別にMustじゃなければ遠慮します。
医:あそ。じゃあお大事に。はい、次の方どうぞ~♪
私:へ?あ、はぁ…。(退室)
この間、およそ5分もあったでしょうか。散々待たされた割にはあまりにあっけない診察に、何だか気が抜けたようになってしまいました。やがて受付から声がかかったので行ってみると、大量の湿布薬と痛み止めの塗り薬を手渡されました。
後で知り合いに聞いてみたのですが、外科の医師というものは、複雑骨折や大量出血といった命の危険を伴った緊急性の高い症例の患者が担ぎこまれでもしない限りにおいては、ものすごく軽いあしらいを受けるものなのだそうです。そんなものなのか…とも思ったのですが、今日の医師の場合は軽いを超えてチャラい領域に達しているように思えてなりません。あんなチャラい診察でも診療得点は派生するのかと思うと、何とも複雑な心境になってしまいます。
言い知れぬ不安が拭いきれないままになってしまったのではありますが、先ずは言われた通りにやってみようと思います。あとはカルシウムとイソフラボンを積極的に摂取して、せめても骨の再生速度を上げてみることにしましょう…。