共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

ジャジャジャジャーン!の実物です

2019年06月30日 20時35分00秒 | 音楽


昨日のイヤな予感は的中しました。

今日は朝早くから強い雨が降り、とても野外ライブなど出来るような雰囲気ではありませんでした。どうしたものか…と思案していたら、主催者である愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんから

「今日どうしましょうか?」

という問い合わせがありました。実はその時点で愛川町では雨が降っていなかったのだそうですが、

「こちらではしっかりと降っていますが。」

と答えました。

今日は遠くからみえるアーティストさんもいるので決めるなら早く決めないと…ということだったのですが、人間はともかく楽器や電機機器を、たとえ小雨でも雨ざらしにするわけにはいかないでしょう…ということで、今日は敢え無く中止することとなりました。それで時間が出来たので、今日は来月本番のある墨田区交響楽団の練習に急遽参加することにしました。

メインであるベートーヴェンの《運命》を中心とした練習だったのですが、今回ヴィオラの人数があまり多くないようなので、一人ひとりがかなり頑張らないといけないようでした。それならばボウイング、即ち楽弓の上げ下げをいろいろと工夫してみようかということにもなったのです。

上の写真は《運命》のヴィオラパートの楽譜です。《運命》の曲を聴くことはあっても、演奏に使う楽譜を、ましてやヴィオラのパート譜なんてまず見ることはないと思いますが、こんな感じです。音符の上にΠとかVとか書いてある記号は弓の上げ下げを表すものでΠがダウンボウ(手元から弓の先に向かって弓を下げる)、Vがアップボウ(弓先から手元に向かって弓を上げる)の印です。弦楽器奏者はこの記号を元にして、全体で弓の上げ下げを揃えているわけです。

大抵は『こういうパターンではこういう弓使い』というものがあるのですが、時に指揮者やコンサートマスターの指示で、時にそれぞれのパートの都合や他所のパートとの兼ね合いによってボウイングが変わることがあります。

あまり本番間際にボウイングを変えずに済むようにしたいのですが、果たして何とかなりますでしょうか?

コメント
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