今日も昨日に引き続き小田原に来ました。一つには教室として借りていたスタジオでの残務処理があったのですが、実はもう一つ大切な用事があったのです。
今までずっとレッスンを続けてこられた生徒さんの一人に、小学校の先生をされていた方がいらっしゃいました。その方が、いよいよ今月で退会…となった時に、興味深い話をして下さったのです。
小田原市では全小学校で《放課後こども教室》というものを開催しています。これは学校の授業が終わった後の時間に希望する子どもたちが集まって宿題をしたりして過ごす一種の見守りクラスのようなことをするもので、そこには『学習アドバイザー』と『安全管理員』という大人が付き添うことになっています。
『学習アドバイザー』は文字通り子どもたちの学習のサポートをする係のことで、分からないことがあった時にアドバイスをするというものです。『安全管理員』は、これも文字通りヘンなヲ〜ジサンなんかが入ってきたり子どもたちがふざけてケガをしたりしないよう、子どもたちの安全をはかるための人員です。
ただし、『安全管理員』は希望すれば誰でもできるのですが『学習アドバイザー』は教員免許を持っていることが条件となっています。なので、なかなかやってくれる人がおらずに困っていたようなのです。そこで、以前私が音大時代に教員免許を取得していることを話したことを覚えていたその大人の生徒さんから
「もしよければやってみませんか?」
というお話を頂いたのです。
そして、その方と一緒に小田原市教育委員会に出向いた後に面接を受けて審査が通り、晴れて小田原市立芦子小学校の《放課後こども教室》の『学習アドバイザー』に就任することとなりました。
教員採用試験に落ちてから後、全く使うことの無かった教員免許が、長い時を経てこんなかたちで役に立つことになろうとは…人生、何が起こるか分かりません。
来月から本格的に教室が始まります。今までずっとマンツーマンレッスンをしてきた私が、いきなり大人数の教室の先生になるということに不安が無いわけではありませんが、自分なりに出来ることを一生懸命に務める所存です。