昨日に引き続き今日も外出自粛要請が出され、不要不急の外出を自粛しておりました。実際、食糧の買い出しでもしない限り特に出かける用事もありませんでしたから、個人的には要請があっても無くても行動パターンに変わりはありませんでした。
今日も我が家で練習したりCDを聴いたりして、穏やかに過ごしていました。しかし、たまに流れてくるニュースはコロナウィルス関連のものが大半で、相変わらず増えている罹患者数と死亡者数とが繰り返し報じられています。中には、先日他界された志村けんさんを引き合いに出して注意を促すものもあって、気が滅入ります。
確かに、コロナウィルスに罹患した挙げ句、心ならずも彼岸に発たれた方々の無念を思うと、他人事ながらやりきれなさがこみ上げてきます。彼等の死を無駄にしないために私たちが出来ることは、ウィルスに罹患しないこと、ウィルスの運び屋にならないこと、知らない間に他人に伝染さないことです。
そんなことを思いながら、今日はコロナウィルスの犠牲になられてしまった方々の御霊安かれと、ガブリエル・フォーレの《レクイエム》を捧げます。1893年に発表されたオリジナル小編成バージョンを、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、ラ・シャペル・ロワイヤルの演奏で。
合掌。
Fauré: Requiem (1893) — Philippe Herreweghe