今日は二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、啓蟄(けいちつ)です。冬眠していたカエルや虫たちが目覚めて地上に姿を表す頃という意味ですが、今日はそれを裏付けるような麗らかな晴天に恵まれて気温も20℃近くまで上昇し、春一番も観測されました。
ベランダに出ると、春一番の風にのって甘い香りが漂ってきました。
『これは…』
と思って買い物がてら風上に向かって行ってみたら、
やはり沈丁花の花が咲いていました。
個人的にはそれほど花の香りに興味のない人間なのですが、沈丁花と梔子(くちなし)と金木犀の花の香りは大好きです。この沈丁花の香りを感じると、本格的に春がやってきているな…ということを実感することができます。
風の中に暖かさを感じたり、小学校の登校日数が残り少なくなってきたりしていることに気づくと、嬉しいような切ないような気持ちになります。こうした感情になることも、手放しで春の到来を喜ばない日本人の気質というものなのでしょうか。