共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

ファミマとファミマ?!

2018年10月16日 23時26分17秒 | 日記
ここ数日、厚木ではお日様が顔を出しません。何だか『天高く馬肥ゆる秋』とは程遠い、すっきりしない中途半端な陽気が続いています。

ところで話は全然違うのですが、本厚木駅の南口を出たすぐのところに、こんなところがあります。なんと、ファミリーマートとファミリーマートが道を挟んで向かい合っているのです。

何故にこんな妙ちきりんな光景ができてしまったのかというと…

①かつて左のファミリーマートはサンクスで、右のファミリーマートのところには小田急のギフトショップがあった。



②いつしかギフトショップが閉店し、跡地にファミリーマートが入った。



③ファミリーマートがサークルKサンクスを買収し、全国の売上の良いサークルKサンクスの店舗をファミリーマート化していった。



④その流れで左にあったサンクスがファミリーマート化した。

…ということなのです。

オーナーさんが違うらしいので統合するということはなさそうですが、結果的に車一台通るのがやっとという道を挟んで睨み合うかたちとなってしまったこの二つのファミリーマート、これから一体どうなりますやら…。
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塩焼きを飛び越えて

2018年10月15日 21時56分08秒 | グルメ
今日は小田原の教室の日でした。

昨日のめくるめくストラディヴァリウスに囲まれた夢のようなひと時から一転、今日はひたすら現実と向き合う一日となりました。たまにああいう浮世離れした時間も必要だとは思いますが、次の日になってやることのギャップが激しいと、それはそれで疲れる…ということが、今日になってよ〜く分かったような気がしております(ーー;)。

教室を終えて小田原駅に戻って、そのまま夕飯を済ませてしまおうと思い立ちました。それで、小田急線の改札内の横にある駅蕎麦《箱根そば》に寄っていくことにしました。

小田急線の主だった駅には必ずこの《箱根そば》があるのですが、小田原駅の店舗にだけ一つの店舗の中に蕎麦・うどん部門とは別に、独立したカレー部門が存在しています。ビーフ、ポーク、チキンといった基本的なものから、野菜ジュースカレーやコロッケカレーといった具材の入ったものまで何種類かあるのですが、今日行ってみたら、期間限定で『さんまフライカレー』なるものがあったので、今日はそれにしてみました。

昭和感満載のアルマイトの皿にポークカレーがよそわれ、その上にさんま丸々一尾分のフライがドドン!とのって、そこにタルタルソースが添えられています。さんまは小骨が全て取り除かれて食べやすくなっているのですが、その加工のせいなのか、それともカレーと組み合わせた結果そうなってしまったのかは定かではありませんが、いわゆるさんまならではの青魚感が弱いような気もしました。でもこれはあくまでもカレーであって、さんまそのものを主役として味わうわけではありませんから、殊更青魚の香りが前面に出てこなくてもいいのかも知れません。

何だか定番の塩焼きを頂く前から、先に生さんまとさんまフライを頂いてしまいました。そのうちシーズンが終わってしまわないうちに、塩焼きも頂こうと思っております。
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ストラディヴァリウス大集合! #ストラディヴァリウス#ストラディヴァリ

2018年10月14日 22時20分45秒 | 音楽
今日は六本木ヒルズの中にある森美術館に来ました。

こちらでは現在《STRADIVARIUS ❛f❜enomenon〜ストラディヴァリウス 300年目のキセキ展〜》という展覧会が開催されています。何でも、現在外資系IT企業に就業しているかつての私の生徒が、この展覧会を主催している日本ヴァイオリンという会社との担当者をしているらしく、この展覧会のことを彼自身がFacebookに掲載していてくれたので来てみたわけです。

イタリア・クレモナに生まれたアントニオ・ストラディヴァリ(1644〜1713)は、現在のヴァイオリンの原型を完成させた始祖と言われているアマティ一族の一人ニコロ・アマティ(1596〜1684)に師事し、現代に通じるヴァイオリンの様式の完成に貢献した人物として有名です。アマティ工房から独立後、既存のデザインを刷新しながら、最高の材料と卓越した職人技によって、音響と美観を併せ持つ名器『ストラディヴァリウス』を生み出しました。

この展覧会では、アントニオが93年もの長きに渡る生涯の中で作り出したストラディヴァリウスの響きが人間に与える美しくも不思議な現象を❛f❜enomenonと称し、

❛f❜oundation 〜 誕生について
❛f❜orm 〜 形づくられるまで
❛f❜ormula 〜 音の秘密について
❛f❜uture 〜 未来について

の4つの❛f❜のテーマに沿って、国内外から21挺ものストラディヴァリウスを一堂に集めて展示し、一部の楽器は優れた演奏者によって実際に演奏もされるという、何とも贅沢な展覧会なのです。

会場に入ると、先ずはストラディヴァリの師匠筋のアンドレア・アマティ作のヴァイオリン『シャルル9世』がお出迎えしてくれます。1566年製というこのバロックヴァイオリンは小ぶりながら大変優美な姿をしています。ただ、ペグと指板、緒止めといったパーツは新しいものになっていたのは仕方ないこととして、駒がバロック様式ではなくモダンの駒が着けられていたのが若干興ざめでした。

その次に、ストラディヴァリウスを目指す現代の名工たちの作品が並べられ、その名工たちが実際に来場して、ヴァイオリンの制作過程や実際に使用している道具を見せてくれるコーナーもありました。 

アントニオの死後、その技は二人の息子に継承されました。しかし、何故かその後の世代にアントニオの技術が伝えられることは無く、数多の名器を生み出した工法やニスの配合等、ストラディヴァリウス製造に関わる全てが、息子たちの死後途絶えてしまったのです。

それからの科学技術の発展は、皆様御存知の通り目覚ましいものがあります。しかし、工作機器や製作の道具も格段に進歩し、一方で現存しているストラディヴァリウスについて今までにも様々な科学的アプローチで研究が為されているにも関わらず、今でもストラディヴァリウスを超える弦楽器は生み出されていません。これが、今の弦楽器職人たちにとっての永遠の課題といってもいいと思います。

ストラディヴァリウスと他の楽器との違いは何処にあるのか…。

一時期は『ニスに琥珀や蜜蝋といった特殊な素材が含まれ、独特な秘密が施されているに違いない』という『ニス説』がまことしやかに言われていました。しかし、2009年にフランスとドイツの専門家合弁チームが『ニスの素材は18世紀のクラフトマンの間で一般的だった油と松ヤニの2種類のみを使った極めて普通のものだったことが判明した』と発表したため、それまで有力だったニス説は崩れてしまい、再び謎は謎のままになってしまいました。

他にも木の経年変化や傷との関連等も言われているのですが、今尚ストラディヴァリウスの極上の響きの謎については科学的解明が進められている最中です。

さて、その次の部屋から、いよいよ本物のストラディヴァリウスとのご対面です。

先ず、一番上の写真は《サン・ロレンツォ》と名付けられたヴァイオリンです。1718年製ということなので、ちょうど今年で300歳の齢を迎えます。

この楽器の横板には、『栄光と富は、その家にあり』という、ストラディヴァリウス直筆の文字が刻まれています。現在世界中に600挺存在しているストラディヴァリウスの中で、アントニオの直筆がボディに入ったものはこの1挺のみなのだそうです。

この楽器、かつてはフランス王妃マリー・アントワネットの専属ヴァイオリニストにして作曲家のジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティが所蔵していたものです。つまり、アントワネットが実際に日々このヴァイオリンの音色を聴いていたであろうと思われる、極めて貴重な一挺なのです。そう考えると、スゴいですよね…。



これは《ギブソン》と銘打たれたヴィオラです。ストラディヴァリはヴィオラも手がけていたはずなのですが、実は現在12挺しか実物が存在していません。この《ギブソン》はストラディヴァリが90歳頃に手がけた最後のヴィオラといわれており、ニックネームはこの楽器を愛用していたジョージ・アルフレッド・ギブソンの名に由来するものです。

数多くの名器が展示されていましたが、その中でちょっと変わり種だったのが



1679年製のギター《サビオナーリ》です。

15世紀終盤頃、ヨーロッパ各地で人気を博したギターの多くがヴァイオリンの聖地クレモナで製造されていて、ストラディヴァリだけでなく師匠のアマティやグァルネリ等の人気作家も手がけていたと言われています(あと、枠しか残っていませんが、ストラディヴァリが製作したハープも世界に1挺だけ現存しています)。

ストラディヴァリウスのギターは世界に5〜6挺ほど現存しているそうですが、現在でも演奏可能なギターはこの《サビオナーリ》1挺だけなのだそうです。

現代のギターと違って弦を巻き上げるペグはヴァイオリンのものと同じ形をしていますし、1弦以外はリュートのように複弦になっています。サウンドホールも穴が開いているのではなく、リュートのように細密なアラベスク模様が刻まれていて、華やかな印象を与えてくれます。

この他にも



会場内にはストラディヴァリウスの名器たちがズラリと勢揃いしています。下世話な話ですが、この展覧会に集められたストラディヴァリウスの総額は約210億円なのだそうで…(@_@。

例えば、上の写真で一番手前に写っているのは1690年製の《メディチ,タスカン》という銘のヴァイオリンですが、元々はあのトスカーナの名門貴族メディチ家のクインテット(ヴァイオリン✕2、ヴィオラ✕2、チェロ✕1)のために製作された作品のひとつで、その後19世紀の名ヴァイオリニストにしてブラームスの親友でもあるヨーゼフ・ヨアヒムが、その音色の素晴らしさに感嘆したという名器です。ということは、このヴァイオリンの音をブラームスも聴いていたはずですし、もしかしたらブラームスの『ヴァイオリン協奏曲』や『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲』の初演では、ヨアヒムの手によってこのストラディヴァリウスが使われたかも知れないのです…!

更にそのすぐ後ろに展示されているのは1704年製の《ヴィオッティ》と名付けられたヴァイオリンで、《サン・ロレンツォ》と同じくマリー・アントワネット専属ヴァイオリニストであるジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティが所有し、生涯手放さなかったという名器だったり、ヴィオラ《ギブソン》の手前に置かれているのは1726年製の《グレヴィル、アダムス、クライスラー》というストラディヴァリウス晩年期の作で、1908年に『愛の喜び』や『美しきロスマリン』の作曲者としても知られる20世紀の名ヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーの手に渡って愛奏されていたものだったり…と、何だか歴史上のビッグネームが当たり前のようにズラズラと関わっていて目眩がします。

また、会場内では『ライヴセッションプログラム』と題したミニコンサートも開かれていて、今日は世界的ヴァイオリニストのジェラール・プーレ氏が《サン・ロレンツォ》を使用してのコンサートを開催していました。300年もの齢を重ねたストラディヴァリウスは尚艷やかで、居合わせた来場者たちはその輝かしくも繊細な響きに酔い痴れていました。

時を超えて数多の名手たちに受け継がれてきたストラディヴァリウスという人類の至宝を、生きた文化財として未来に受け継いでいく…そのためには研究と共に楽器の保全についても考えていかなければなりません。そのために、かつて往年の名手たちが手にしていたいくつかのストラディヴァリウスは現在様々な企業や法人が所持しており、その楽器を後世の演奏家に貸与というかたちで委ね弾き継いでいく…ということが行われています。こうしたことは恐らく【クラシック音楽】の世界だからこそできることとして、弾き手にとっても聴き手にとっても特別な音楽体験を可能にしているのではないでしょうか。

これだけのストラディヴァリウスを一度に観賞するということは、恐らくクレモナの楽器博物館にでも行かない限り出来ないでしょう。そういった意味で、一弦楽器奏者として大変有意義な一日となりました。

この展覧会は明日まで、六本木ヒルズ内の森美術館で開かれています。こんな機会は滅多にないことですので、特に都内在勤で興味のある方はお勤め帰りにでも寄ってみては如何でしょうか。
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つやつや洋梨ケーキ

2018年10月13日 20時22分23秒 | カフェ
昨日、独り打ち上げで調子に乗って久しぶりに赤ワインなんぞ呑んでしまったためか、今日目覚めたら昼過ぎになっていました。いくら難し気なデスクワークから開放されたからとは言え、あまりのだらし無さに我ながらイヤになります…。

寝過ぎてガンガンする頭をどうにかこうにか落ち着かせてから、寝覚めのコーヒー(?)を頂きに《Cafeあつめ木》に出かけました。そう言えば今月の月替わり生ケーキを頂いていないことに気づいたので、今日はそれをオーダーすることにしました。10月の生ケーキは『洋梨』です。

ケーキの上にも間にも、つやつやの洋梨のコンポートがふんだんに使われています。甘く香る洋梨に、刻みチョコレートとシナモンパウダーがいいアクセントになっています。ケーキの横にはフレッシュな洋梨も添えられ、こちらはほんのりシャリシャリした食感と香りを楽しむことができます。

正に秋を凝縮したような一皿です。美味しいコーヒーと共に、美味しく頂戴しました。

さて、明日はちょっとスゴいところへ出かける予定です。どんなところかはお楽しみということで…。
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バッハ完成!独り打ち上げ 

2018年10月12日 23時53分37秒 | 日記
やりました。ちょっと時間がかかりましたが、遂にバッハの《パッサカリア》のアレンジが完成しました\(^o^)/。

いやぁ、長かったですね…。

何しろ敵は大バッハですから、対位法の絡み方なんかも半端ないわけです。それに、原曲はオルガンですからいいのですが、吹奏楽となると演奏中に息を吸わないと死んでしまいますから、流れをぶった斬ってしまわないようにブレスポイントを作っておいたりと、かなり頭を△にしました。

それでも、自分なりに何とかアレンジを終えました。あとは依頼主に手渡すたまけです。

そんなわけで、今日はちょっと奮発してサイゼリヤでデキャンタ赤ワインとパンチェッタピザ、ポップコーンシュリンプで独り打ち上げです。久しぶりに飲むワインは美味しい!

仕上げにティラミスまで追加して、満足感いっぱいのひと時を過ごしました。あとは依頼主にアレンジの出来を喜んでもらえればいいのですが、どうでしょうか…。
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ハロウィンをも飛び越えて…

2018年10月11日 23時31分45秒 | 日記
今日は教室が休みの日なので、バッハのアレンジの追い込みをかけることにしました。

ところが、ふと気づくと五線紙のストックが危ういことになっていたので、とりあえず近隣にある楽器店に買いに行きました。すると、楽譜売場の一角がこんなことになっていたのです。最早ハロウィンなんぞ飛び越えて、クリスマス仕様でございます。

まぁ、商業ベースは何事も早め早めに推移するものと分かってはいても、こうして見せられると何だか不必要に気忙しくなるのは、私だけではないはず…と思いつつ、さっさと買い物を済ませて帰宅しました。

さて、もうすぐバッハが終わるぞぉ〜っ!頑張んべぇ!
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絶対にこうだった…!

2018年10月10日 22時12分06秒 | 日記
手がけているバッハのアレンジも、もうすぐ終わりそうです。早く完成させたいところですが、日々の教室もありますから、なかなか大変です。

ところで、執筆のおやつを仕込もうと思ってセブンイレブンに行ったら、じゃがりこのゆず胡椒味がLサイズで出ていました。これは以前に通常サイズで出ていて割りと好きでよく買っていたので、早速購入してみました。

味は以前と変わらずなかなかのゆず胡椒風味が効いていて、もしかしたら子供や辛いものが苦手な方は食べられないかも知れないくらいです。お煎茶や烏龍茶と頂くと、なかなか美味しく頂けます。

ところで、多分間違い無いと思うのですが、発売当初のじゃがりこって、実はこのLサイズが標準の大きさだったはずなのです。それが、いつの頃からか現在のミニサイズがシレッと標準サイズになっていて、こちらはLサイズの名の元に値上がりしたのです。

だから何だ…と言われればそれまでなのですが、私にはどうも解せぬのです。

発売当時、ポテトチップスとはまた違った手の汚れにくいジャガイモ菓子の登場に感動した私は、かなり頻繁にじゃがりこを買っていました。それだけに、このシレッとサイズダウンは何とも残念なのです。

まぁ、メーカー側にもいろいろと都合があるのでしょうが、じゃがりこだけでなく、昨今はカールが東日本での販売を終了したり、森永チョコフレークが製造中止になったりと、お菓子にとって残念なニュースが続いてしまっています。できればこれ以上悲しい知らせは聞きたくないものです…(´Д⊂グスン。
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回向の共

2018年10月09日 23時06分54秒 | スピリチュアル
ここ数日、朝晩と日中との気温差にやられそうになっておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、我が家では朝に神棚と仏壇のお供物を交換して神棚に祝詞を奏し、朝晩に仏壇に向かってお勤めをしております。その際にお線香を焚くわけですが、以前までは府中・深大寺で購入した《武蔵野》というお線香を大事に使いながら、近所の仏具店で購入した沈香系のお線香と交互に使っていました。

しかし、火をつけて焚いてしまえば、当然無くなっていくわけです。

私はお香の好みが細かくて、白檀は甘過ぎてあまり好みません。なので、沈香系か伽羅系のお線香を吟味して買うのですが、市販のお線香というのがどうも私の好みに合わないことの方が多いのです。箱の上から聞いてみると良さそうでも、蓋を開けて聞いてみると変にスパイシーな香りが立っていたり、白檀と紛うほどの甘々な香りだったりして、辟易してしまうことが多々あります。

今まで使ってきた中でベストだったのは、奈良・法隆寺の西院伽藍で販売されているお線香《沈香》でした。

このお線香は、火を付ける前、箱の上から聞いた時から

『これはイイ!』

と思っていて、実際に火を付けてみると香木の沈水香独特の、奥行きのありつつも出過ぎない絶妙の甘さと香ばしさを兼ね備えた稀有な逸品でした。

しかし、最後に奈良に行ったのは2010年のこと。そうこうしている内に、当然ながら法隆寺のお線香は使い切ってしまいました。だからと言って

『そうだ、お線香を買いに奈良に行こう!チャラリラ〜♪』

とお手軽に言うわけにはいかないわけです。なので、出来る限り法隆寺のものに近いものを探していて、昨年ようやく深大寺で巡り合ったわけです。

しかし、いくら奈良よりも近い隣の都内とは言え、深大寺ですらそんなにお手軽なところでもありません。なので、何とか近隣で理想的なものを探すべく、仏具屋だろうと雑貨屋だろうとお線香を見つけた時には片っ端から箱を手に取ってクンクンしてみるのです。傍から見たら、かなり不気味な光景なのではないかと…。

そして今日、たまたま本厚木ミロードの2階にある和雑貨店に入ってお線香のコーナーを冷やかしていたら、これがありました。《天壇》という伽羅系の香りのお線香ですが、箱の上から聞いた感じ

『!』

とくるものがありました。価格もお手頃だったので早速購入じ、帰宅して焚いてみました。すると…

何ということでしょう、伽羅系と謳いながらも、沈香系の深くて程よく甘い香りが仏間に満ち満ちたではありませんか!

それでも法隆寺のものとは何処か違ってますが、製造元は法隆寺と同じ日本香堂なので、

『これだ!』

と確信したのでありました。

ほぼ理想の香りを、自宅からの徒歩圏内で見つけることが出来ました。これであのお店が無くなったり、日本香堂が製造中止にしたりしない限り、お線香選びに時間を費やさなくて済みそうです。

これからしばらくは、このお線香を回向のお供にしようと思います。
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お疲れ様でした! #くにたち市民オーケストラ

2018年10月08日 21時05分58秒 | 音楽
今日は昨日からまた一気に気温が下がり、最高気温が25℃を下回りました。それでも空気には若干の湿気を含んでいて、長袖を着ようか半袖にしようかが悩ましい陽気となりました。

今日は、かつて何度かお手伝いに行ったことのある『くにたち市民オーケストラ』の第40回定期演奏会を聴きに、府中の森芸術劇場まで出かけました。まだ大学を卒業したての頃に、現在でもこちらでタクトをとっている指揮者の神宮章氏に依頼されてエキストラで参加していた時にはかなりヴィオラの人数が足りていなかったのですが、それからしばらくしてだいぶヴィオラパートの人数が揃ったらしく、その頃からお呼びはかからなくなっていました。

そんなオケですが、今回は

歌劇《オベロン》序曲(ウェーバー)
組曲《展覧会の絵》(ムソルグスキー)
交響曲第6番《田園》(ベートーヴェン)

という、とんでもないプログラムだったので、かなり気になっていました。また、こちらや別のアンサンブルで共演させて頂いた大先輩のトロンボーン奏者(御歳80!)が今公演をもって引退されるということでしたので、是非にと伺ったわけです。



大編成のムソルグスキーがあるということもあってか、舞台上にはかなりの数の椅子が並べられていました。

やがて公演がスタートしました。

序曲は、如何にもオペラを得意とする神宮氏らしく、重厚な序奏と軽やかな主部との対比が心地よいものでした。そして《展覧会の絵》は、ホルンに不安定要素が見受けられたものの、特に管楽器と打楽器セクションが大いに活躍してラヴェルならではの色彩感溢れるオーケストレーションを存分に表現していました。

終曲『キエフの大門』が感動的に終わると、



会場から惜しみない拍手が贈られました。

指揮者が礼をしていると、客席から舞台下に向かって一人の老紳士が歩み寄りました。どうやら、今日引退される大先輩トロンボーン奏者の方に花を渡すためだったようで、指揮者に促されて前まで出て見えた大先輩とガッチリと握手を交わして



花束を渡されていました。その感動的な光景に、オーケストラの中からも盛んに拍手が贈られていました。

休憩の後に続いた《田園》では、かなり人数を減らしての演奏となりました。私はかつて違うアンサンブルで神宮氏と一緒に《田園》を演奏したことがあるのですが、その時とはまた違った、落ち着いたベートーヴェンを聴かせてくれました。

終わってから陣中見舞いに参じたのですが、指揮者はだいぶお疲れのようでした。これだけの大曲揃いですから、無理もありません。そのうち肩も上がらなくなるのでは…と勘ぐってしまうくらいです。

最後に、この場をお借りして…

三田村さん、今日まで本当にお疲れ様でした。昨今はご一緒する機会もありませんでしたが、三田村さんと一緒の舞台に立ったことは、私の中でもいい思い出になっています。

これからは演奏会に出演されるも少なくなってしまわれるのかも知れませんが、いつまでもお元気でいらして下さい。フェイスブックへの朝練の動画投稿、これからも楽しみに拝見致します。

お疲れ様でした。
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美味しいカレーが食べたい!

2018年10月07日 23時11分24秒 | グルメ
暑い…。

えぇっと、10月ですよね?何ですか、最高気温31℃って…?

いくら台風絡みとは言え、フェーン現象にも程があります。とりあえず半袖をしまい込んでしまわなくて、本当によかったと思います。

今日はひたすら自宅に篭って、空調を効かせた中でバッハの追い込みに時間を費やしていました。おかげさまで、もうそろそろ出来上がりそうです。

ところで、正確に言うと昨日のことなのですが、書店でこんな本を見つけました。お料理雑誌《dancyu》のスピンオフ的別冊《技あり!dancyu》のカレー特集版です。家庭で作る基本的なカレーは勿論、工夫を凝らした変わり種カレーや、様々な隠し味の効能検証等が載っている、非常に興味深い一冊です。

昨今よく聞かれる話のひとつに『カレーにジャガイモ不要論』なるものがあります。カレーの具材に欠かせない…と私が思っている…ジャガイモが、実はカレーの味わいをボヤけさせているということなのです。

確かに男爵いもを使うと、作っている傍から煮崩れが徐々に進行していき、カレー全体をもったりさせる…と思う節が無いわけではありません。

しか〜し!

昭和40年代に生を受けた団塊ジュニアとして、ジャガイモの入っていないカレーなど、もはやカレーではないのであります。日本のカレーが海軍のレシピに端を発し、今でもそのレシピが伝え残され、現在でもそのレシピに則って忠実に調理され、更にそこからスピンオフ的に肉ジャガが誕生したという逸話が残っていることに鑑みても、カレーにジャガイモは不可欠なのであります!

大体、そんなに熱弁を奮わなくても、どうせ入れるなら男爵ではなくメークインを使えばいいのです。また、もし男爵しか手元に無い場合には、皮を剥いてから軽く色付くくらいまで素揚げして、ニンジンや肉が煮上がった後に投入すれば無問題なのであります。

…まぁ、そんなことも含めて様々なカレーのイロハを教えてくれる一冊となっています。基本の材料が4人前なのが気になりますが、そこは自分で半量に計算すれば何とかなろうかと…。

これから涼しくなってきて、作り置きをしておいても心配しなくてもよくなってきますから、こういうところからなるべく自炊をしていくように気をつけようと思います。
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きのこたっぷりキッシュ

2018年10月06日 23時56分53秒 | カフェ
今日は昨日の雨から徐々に天候が回復してきて、昼頃にはお日様も顔を出すようになっていました。およそ九州地方で台風が猛威を奮っているとは思えないくらいの穏やかさです。

そんな中、バッハのアレンジに加筆してから《Cafeあつめ木》にランチを頂きに出かけました。今日は月替わりキッシュのセットをお願いしました。

10月の月替わりキッシュの中身は『焦がしバターのたっぷりきのこソテー』です。

その名の通りキッシュフィリングの中には、バターソテーしたシメジやらマイタケやらシイタケやらエリンギやらといった様々なきのこが、御覧のようにキッシュの断面が黒っぽく見えるくらいに沢山入っています。頂くと、焦がしバターを吸い込んだきのこ達の香りや食感が口の中を何往復もして、口いっぱいに『秋』が広がっていきます。添えられたオイルピクルスも勿論きのこ達で、正に秋を凝縮したような一品です。

先日、秋の菜のひとつである葛の花を見かけましたが、こちらの店頭には



同じく秋の七草である萩の花が咲き誇っており、写真を撮り忘れましたがこの隣には尾花も風に揺られていました。こうした秋の風情を感じさせてくれる花々は、実に嬉しい存在です。

さて、そうは言うものの明日は台風一過のフェーン現象で、10月だというのに最高気温が30℃を超えるのだとか。本当にやめてほしい…。
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『日曜日』レコーディング #T☆ROCKS

2018年10月05日 23時32分52秒 | 音楽
今日は生憎の雨模様の中、小田急相模原にあるライブハウス《T☆ROCKS》に来ました。今日はここで、愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんに昨年プレゼントした拙作『日曜日』のレコーディングをしました。

先ずワタシが先に入って、伴奏録りをすることになりました。今回はピアノの他にヴァイオリンと鍵盤ハーモニカを多重録音することにしたのですが、通常だと一番手間取るはずのピアノ録りは30分くらいで終わってしまいました。むしろ想定外に手間取ったのは、その後に録ることにした楽器群の方だったのです。

何しろ、それまでのライブでは半分くらいフィーリングでオブリガードを弾いていたのですが、録音となるとそうもいかないので楽譜に起こして準備していました。ところが、普段そんなもの見ないで演奏してしまっているので、いざ楽譜を目の前にすると『レコーディング』というシチュエーションも相俟って普段感じないプレッシャーが伝わってくるので、イラんところで間違ったりしてしまうのです。

更に大変だったのが、



鍵盤ハーモニカの鍵盤の小ささでした。この小さな鍵盤を私の太い指で押すと隣の鍵盤まで押してしまって余計な音まで出てしまうため、かなり苦労させられました。おまけにこの楽器が海外製のためか、かなり強めに吹かないとちゃんとした音が出ないため、結果的に何度も録り直すことになったのでした…。

それでも何とか伴奏録りを終えて、ミキシングを待っているところにみらいあいこさんが合流して、ボーカル録りが始まりました。



お仕事終わりで駆けつけたこともあって、初めは所々に失敗や突っかかりがありました。それでも、今回の曲のざっくりしたイメージ…社会人一年目で少し仕事にこなれてきたOLさんのとある日曜日の情景…ということを伝えて彼女なりに咀嚼してもらい、最終的にどうにか形にすることが出来ました。

後はコンピューターでミキシングをしてもらえば、あっという間にCDになって出来上がってしまいました。昨今の文明の利器はスゴいですね…。

とりあえず今回は、ボーカル入れとカラオケ作りとで終わりました。後は彼女がカラオケを有効活用して、徐々に歌い慣れていってもらえればいいと思っております。
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色づいて、秋めいて #たまプラーザ

2018年10月04日 23時35分48秒 | 日記
今日は朝から曇りがちで、気温もすっかり涼しくなりました。やはり秋は、こうでなければいけません。

たまプラーザの駅前に植えられたハナミズキの木々も、このところの涼しさに誘われてか葉を赤くし始めていました。よく見ると、葉陰には真っ赤な実まで付いていて、一層秋らしさを演出しています。

今年は九月になっても台風が襲来して、その度に台風一過の暑さがぶり返したりしているので、例年よりも紅葉が遅くなっているようです。それでも、こうした身近なところで秋らしさを感じられるのは嬉しい限りです。

さて、明日は小田急相模原のライブハウス《T☆ROCKS》でレコーディングが入っています。教室が終わったら急いで帰って、明日の準備をしなければ…。
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初物です #秋刀魚

2018年10月03日 23時21分36秒 | グルメ
今日は午前中からバッハのアレンジのスパートをかけていました。ただ、もう少しで一応の完成を見るところまで来たのですが、教室に行かなければならないタイムリミットが来てしまったので、やむ無く出かけることとなりました…。

あざみ野に向かう途中で原拵えをしようと思っていたら、乗り換えの中央林間駅に美味しそうな海鮮丼があったので、そこで早めの夕食を摂ることにしました。それが、この生さんま丼です。

かいわれ大根と、そろそろ季節終わりかと思われる茗荷の上に、生の切り身と炙りの二種類の秋刀魚がのっていて、大根おろしと万能ネギ、ガリがトッピングされています。ほんのり出汁の効いた醤油をつけて頂くと、脂ののった秋刀魚の味わいが口の中いっぱいに広がります。塩焼きよりも生を先に頂いてしまった感じですが、これはこれでありでしょう。今日はアオサの味噌汁と共に、美味しく頂戴しました。

さて、教室を終えたら急いで帰って、バッハのスパートの続きをしなければ…。ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
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秋の七草のひとつです #秋の七草

2018年10月02日 23時31分27秒 | 
昨日程の暑さはないものの、日中は爽やかながらどことなく暑さの残る陽気となりました。

今日は、ちょっと滞りがちになっていたバッハのパッサカリアの編曲に時間を使いました。特に運動したわけではないのですが、それでもお腹は空くもので、ちょっと筆を止めて買い物に出かけました。そうしたら、近くのフェンスに葛が花を咲かせていました。



萩の花 尾花 葛花 撫子の花
 女郎花 また藤袴 朝顔の花

とは、かの山上憶良の名歌ですが、万葉人の目をも惹く程の紫色の花は、葉陰にあって尚存在感を発揮しています。

かつてアメリカに移住した日本人の手によってアメリカ大陸に葛が持ち込まれ、主に生薬(葛根湯)の材料として植えられました。それが天敵のいないアメリカ大陸で、場所によって山一つを覆い尽くしてしまうくらい爆発的に増殖し、今では『グリーンモンスター』と呼ばれ、日本で言うところの特定外来生物に指定されているのだとか。確かに



ちょっと油断するとそこら中に蔓延ってしまうということについてはモンスターと言われても仕方ないと思いますが、それでもこの時期に咲くこの可憐な花を、アメリカ人も愛でたりはしないものでしょうか?

さて、バッハのアレンジも佳境に入り、もう少しで完成しそうな感じになりました。何とか早く完成させて、依頼主に渡してあげたいと思って頑張っております。
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