東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

散る桜 残る桜も散る桜

2022-04-24 | 散歩

  散る桜 残る桜も 散る桜
  あれほど咲き誇っていた桜も赤いシベが目立つようになりました。
  世の中とは儚いものです、
  諸行無常の響きあり、、、ですなぁ。

 

   世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし     在原業平

   もし世の中にはまったく桜がなかったなら、
   春を過ごす人の心はのどかだっただろうに。
   そうだよねえぇ、何もカメラ持って走り回まわることもないもんね。

 

 

   散る桜 残る桜も 散る桜   良寛

   歌人でもあった良寛和尚の辞世の句と言われている歌です。
   私たちも今この時を謳歌していても、いつか死を迎える時がやってくる。
   桜はもしかして散るために咲いてくるのかも。

 

 

   死支度 致せ々と 桜哉   一茶

   毎年桜を見るたびにこんな声が大きくなるような気が、
   みんな桜と同じように散るために生きてきた。

 

 

   ここは荒川と隅田川に挟まれた小さな公園、
   桜の根元まで寄れ花にも手が届く、
   毎年最後の桜はここで見送ることに。

 

 

   願わくば 花の下にて春死なん その如月の 望月のころ   西行

   西行は釈迦が入滅した2月15日に自分もこの世を去りたかった、
   旧暦の2月15日は今の暦なら3月中頃なので季節的には合いますね。
   そして実際に西行は1190年2月16日、一日違いで73歳の人生を閉じました。

 

 

   桜の花はあの日の栞 人はみな満開に咲いた夢 忘れはしない   AKB48「桜の栞」 作詞 秋元康

   桜が咲くたび栞は多くなっていきます、
   ときどきその栞を開いてみるのもいいでね。

 

 

   満開の桜の下、この母娘は何想う
   今まで見た夢?これから見る夢?
   人はみな満開に咲いた夢 忘れはしない。

 

 

   年々や 桜をこやす花のちり  芭蕉

   年々歳々桜の花が咲きその花びらが根元に落ちてやがて桜の木の肥やしとなる、
   こうして桜はまた見事な花を咲かせ続けていく。
   桜を詠んだ歌には無常なそれも多いけど
   それはまた生まれ変わるという輪廻に通じるものがあるのでしょうか。

 

          data: EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影  4月10日  足立区・宮城ゆうゆう公園

          

コメント (2)
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