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私が住む横浜の町は、町内会とは別組織の建築協定運営委員会があって住環境問題を扱ってきましたが、協定に入らない人が30%から40%に増える傾向にあり、その限界が明確になりましたので、現在は町内会に住環境問題検討委員会を設け、地区計画に移行する方向で運動を進めています。
まだ地区計画に移行できるかわかないのですが方向としていいと思っています。
町内会の次の課題は防災です。
消防署から大災害の時は助けに行けないと言われていますから町内会でできることは準備しておく必要があります。
最近行なわれた町の防災訓練に参加して感じたことは防災組織の不備でした。
防災拠点運営委員会のほかに防災協力員、家庭防災員、助け合い協議会、その他いくつかのボランティアグループがあります。
ところが防災訓練ではこれらの組織が連動していませんでした。
近年横浜市は家庭防災員、助け合い協議会などに予算を組み、組織化、ボランティアの育成に力を入れていますが、防災拠点運営委員会との関係を明確にしないまま計画を進めていますので、防災拠点運営委員会、防災協力員との連動がうまく行っていません。
これは私が住む町だけの問題かもしれませんが、大変気になっています。
町内会長は、訓練を受けた家庭防災員などを町の防災活動に組み入れたいようですが、あたかも別組織であるかのように横浜市によって組織化されたため防災拠点運営委員会、防災協力員にとっては扱いずらい組織と映っているようです。
まだ私も防災組織については不勉強ですので、どうして現状こうなっているのかよく調べ、組織の単純化を試みたいと思っています。
外にいて頭で考えていても実情がよくわからないので、私自身が防災ボランティアになる決心をし、まずは一ボランティアとして具体的な仕事を勉強しています。
消防署や既存の防災組織がいろいろな訓練の機会を提供しているので時間の許す限り参加するようにしています。
すると仕事能力を身につけるほかに防災分野で活躍している人がわかってきます。
彼らの考え方もやがてわかるのではないかと思います。
なお、仮に現在防災組織がしっかりしていなくても、訓練された防災ボランティアが増えると、火事場の馬鹿力ではありませんが、本当に大災害が起こったとき防災ボランティアが予想以上の力を発揮することが考えられます。
したがって防災ボランティアが増えることは望ましいことだと思います。
町内会の地図で防災ボランティアのいる家にマーキングをしてみると、現在でもかなりの防災ボランティアが点在していることがわかりました。
さらに防災ボランティアが増えると、これらの防災ボランティアを中心にして近所の助け合いを行う仕組を考えることができるのではないかと考えています。