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近年の会社の価値観はコストダウンだけのようです。
1. 非正規雇用を多用。
2. 非正規雇用が非難されると、ワークシェアリング、そして給料切り下げ。
3. 給料切り下げの代わりに副業容認。
4. 品質を下げる。
こんな馬鹿なことをやっていたらもの・サービスの信用が落ち、会社の信用が下がるでしょう。
生き残りを考えて、滅びの道を選ぶようなものです。
私は1962年に会社に入りました。
当時は薄給の時代でしたが、従業員が休んだとき仕事が止まってはいけないということで会社は一つの仕事を二人が担当するペアシステムを実行していました。
また会社は副業を禁止していました。
その代わり会社は家賃が安い寮や社宅を用意していました。
ところが厳しい国際競争にさらされると、会社はコストダウン重視となり、従業員の削減に次ぐ削減となり、一人が二人分の仕事をするようになり、やがて非正規雇用重視になりました。
産業に大きな変化が起こっていますが、既存の会社はその変化に対応できず、焦っているということかもしれません。
開発途上国の激しい追い上げを受け、日本は何をすればいいでしょうか。
質を軽視したもの・サービスを提供するようになったら日本はあっさりと追い抜かれるでしょう。
技術・システムの開発、労働の質の改善により、もの・サービスの質のよさを維持し、その質を生かしてどの程度高く売れるか、その線までは人件費を下げるという厳しい試練を避けてはいけないと思います。