ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

危険を考えない

2013年12月07日 | Weblog
公園にかまどベンチを設置し、いざ災害のときかまどとして使えるようしておくというのはなかなか面白いアイデアです。
しかし、かまどがコンクリー製というのは非常識です。
静岡市のある公園で防災訓練でかまどベンチを炊き出しに使ったところコンクリート床面が爆裂をおこし、破片が遠いもので約5メートルも飛び散ったそうです。

コンクリートはその表面が高温に加熱されるともろくなる上、表面よりちょっと内部に含まれていた水分が水蒸気となって急膨張します。
もろくなり、熱応力で破壊しやすい状態になったところへ下から水蒸気圧がかかりますからコンクリート表面は爆発的にはがれます。
破片が飛び散ります。

アイデアはよかったのですが、危険を考えないで実用化したことは問題です。
静岡市は、原因が判明するまでかまどとしての利用を中止したそうです。
しかしこれから原因を調べるというのは変です。
コンクリートの耐熱性について静岡市が知らないはずはありません。

静岡市に限らず、コンクリート製かまどベンチに限らず、国や地方は危険を考えないことが多いのではないでしょうか。

その最たるものが原発です。
東京電力福島第一原発事故を経験したのに原子力規制委員会の指導に従えば原発は安全と考える国や原発のある地方は実は危険を考えていません。
国や地方は原子力規制委員会が原発を稼働するためにある機関であることを知っています。
それなのに原発を稼働するのは何かに執著して原発は安全と思うことにしているからです。

事故原発周辺の町の人々が苦しんでいる原因は、自分で原発の危険を考えず、国、電力会社、原発会社が安全と言うので安全と思うことにしたことにあります。
もちろん悪いのは国、電力会社、原発会社ですが、自分で原発の危険を考えなかった人々も悪かったと思います。