ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

自然の放射能汚染は深刻

2014年03月22日 | Weblog
群馬県の赤城大沼といえば東京電力福島第一原発から直線で190kmぐらい離れています。
湖面が凍結し、ワカサギ釣りができるところです。
しかし残念なことにとれたワカサギが放射能に汚染されているため持ち帰らない方がいいことになっています。
1回食べた程度では放射能障害がでる恐れは非常に小さいと思いますが、食べない方がいいことは間違いありません。

国が発表している放射能安全基準は絶対安全と言っている訳ではなく、障害発生の恐れが小さいと言っているだけです。
小さいが、汚染がない場合より大きいということです。
したがって運の悪い人は発症するかもしれません。

大沼のワカサギは安全基準を下回っているそうですが、基準の半分以上だそうです。
基準値をこえる場合もありえるし、よく食べると体内の放射性物質が増えます。
持ち帰らない方がいいとしていることは賢明な判断と思います。

事故原発爆発から3年たちましたが、自然の放射能汚染はなかなか消えません。
湖沼でも川でも周辺の山に降った放射性物質が長い時間をかけて流れ込んできます。
湖沼は放射性物質が底に沈殿してたまっていくかもしれません。
周辺の山からくる放射性物質の量が非常に少なくなったら一度底の汚染土をさらって取り除いた方がいいでしょう。

事故原発に近い郡山盆地の周辺に降った放射性物質の量は赤城大沼の比ではありません。
盆地の中央を流れる阿武隈川は放射性物質を集めてとうとうと仙台湾に流れ出ます。
阿武隈川やこの川でとれる魚、仙台湾やこの湾でとれる水産物の放射能汚染は定期的に調査を続ける必要があります。

安倍晋三内閣は放射能汚染問題は解決したかのような発表をよくします。
除染が終わったから避難地から帰還せよと言ったりします。
しかし放射能汚染の深刻さは安倍内閣の認識よりはるかに深刻だと思います。

私達は逃げ場がありませんから、放射能汚染地で生活を強いられることは覚悟していますが、発生しつつある放射能障害にどこまで政府がまじめに対応するか心配です。
放射能汚染との因果関係が証明できないという理由で政府も東京電力も責任をとることを逃げ回るのではないでしょうか。

大きく見れば原発を容認しているのは人々です。
日本人は放射能障害に耐えながら生きる運命を背負ったのでしょう。

放射能汚染をこれ以上ひどくしないため、事故原発以外の原発を稼働する考えを捨て、原発廃棄処理処分に入るのが最善の放射能汚染対策になります。
原発の危険性について人々が知ることが第一です。
原発に投資した資本家が損する、電気のためだ、必要悪だなどという甘い考えを捨て、美しくて安全な自然を守ることが自分や人々や子孫のためになると悟って原発反対を決意すべきです。

(注)世界では核兵器も原発も含めて原子力利用を倫理違反とする考えが次第に強まっています。原発については日本が安全技術を開発し成功してみせると強がっていますが、安全技術の開発は遅々として進んでいません。日本は意地になっている感じがします。技術者は冷静に原発の安全性を評価してほしいと思います。やってやれないことはないなどと言って神頼みになっていると日本は壊滅します。第二次世界大戦のときの神がかった心理に陥らないように気を付けるべきです。