ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

自民党の憲法改正案は幼稚すぎる

2019年05月04日 | 社会
憲法第2章「戦争の放棄」で自衛隊を保有するという条項を追加すると自衛隊とは何かが大問題となります。
自民党はよく自衛隊は軍だと言います。
とすると陸海空軍その他の戦力を保持しないという憲法第9条第2項と矛盾します。
したがって第9条第2項を否定するか、あるいは自衛隊を否定するかという国民的大論争をおこすことになります。
こんな解釈問題をおこすような憲法は憲法ではありません。
 
憲法は天皇、国会、内閣、裁判所という基本組織について触れていますが、政府の細かい組織については条項がありません。
たとえば海上保安庁は尖閣諸島を守るために大活躍していますが、憲法第2章には海上保安庁を保有すると書いてありません。
防衛省すら憲法に記述がないのにその下部組織たる自衛隊を天皇、国会、内閣、裁判所と同レベルで扱うことは異常です。
自民党は自衛隊を特別視するため、完全にバランス感覚を失っています。
天皇、自衛隊、国会、内閣、裁判所となると、権能のない天皇をのぞいて四権分立のような印象を受けます。
 
自民党の憲法改正案は非常に幼稚です。
国会で議論する価値はまったくないと思います。