じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

浅田次郎「五郎治殿御始末」

2019-10-01 16:14:39 | Weblog
☆ 浅田次郎さんの「五郎治殿御始末」(新潮文庫)から表題作を読んだ。

☆ 明治維新、サムライの時代は終わりを迎えようとしていた。物語の主人公は桑名藩上士、岩井五郎治とその孫・半之助。その半之助が晩年、ひ孫に語るという構成になっている。

☆ 桑名藩は佐幕の立場をとったために朝敵となった。藩はやがて廃藩置県によって三重県となる。五郎治は維新後も藩庁に務めていたが、藩務は赴任してきた薩長の役人らが司り、彼には旧藩士を整理する仕事が与えられた。人の首を切るのはいつの時代も嫌な役目。整理した者から「長州の狗め」と罵られ、石を投げられることもあったという。

☆ 禄が打ち切られるのを機にお役御免となり、屋敷、家財も始末して、死に場所を求めての旅立ちをすることとした。最後まで気になったのが孫のこと。既に尾張(桑名藩とは敵対)の実家に帰した嫁(半之助の母)のもとへ送り届けようとするのだが・・・。

☆ そこからが本筋。

☆ 時代は流れ、西南戦争。五郎治はその戦いで戦死し、半之助に遺品を残す。将校がそれを届けに来るのだが、そこで思わず、笑いがこみあげ、それからジーンとくる。五郎治は孫に何を残したのか。そしてそれに託した五郎治の想いとは。

☆ 最後の1章には浅田さんの想いが込められているようだった。それは単に武士道への郷愁ではない。自分自身を見つめ直せということ、現代人への警鐘であるように感じた。
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インフラ値上げ

2019-10-01 10:09:50 | Weblog
☆ 消費税が10%になった。それはそれで仕方ないとはいえ、電気、ガス、水道、交通、通信などと言った生活インフラの値上げが家計に響く。

☆ 賃貸住宅の人は家賃も影響するのかな。食料品は軽減税率などとはいうが、原料費、製造費、光熱費、運送費などなどの増税分が集積され小売価格に反映されるから、結局値上がりになるのではなかろうか。

☆ 増税分の家計への影響は月3000円から5000円というが、果たしてこれでおさまるだろうか。

☆ 1日150円程度、何を切り詰めようかね。
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