じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

光原百合「十八の夏」

2019-10-22 17:48:40 | Weblog
☆ 光原百合さんの「十八の夏」(双葉文庫)から表題作を読んだ。

☆ 浪人生の三浦信也はジョギングの足を止め、川べりでスケッチをしている女性を見た。彼は7歳年上の彼女に魅かれてしまった。

☆ ここまでならよくある恋愛モノだが、彼女には秘密があった。そして彼にも秘密があった。

☆ 朝顔に込められた想いとは。

☆ 飾り気のない彼女のセリフがいい。
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馳星周「煉獄の使徒(上)」

2019-10-22 10:51:44 | Weblog
☆ 馳星周さんの「煉獄の使徒(上)」を読んだ。上巻だけで827ページ。なかなかのボリュームだった。

☆ 天才詐欺師はグルと呼ばれるようになった。元左翼の腕利弁護士は、侍従長と呼ばれるようになり、カネの亡者となった。

☆ 警察組織に裏切られた公安警察官、彼は自分を切り捨てた連中への復讐に執念を燃やす。そして彼の背後には警察官僚の権力争い、政治家の派閥闘争。

☆ 黒く淀んだ人々がカルト教団「真言の法」を育てていく。

☆ 信者を出家させ、全財産を巻き上げる。息子や娘を取り返そうとする家族、それを助ける弁護士。教団は邪魔な弁護士一家を殺害、遺棄する。

☆ 宗教法人と認可された教団。グルは政治への進出を命令する。参議院選挙、異様な格好で異様なダンスと歌。「グルのおっしゃることに間違いはない」と奔走する信者。しかし負けた。揺らぐグルの威信。そこは天才詐欺師、敗北は陰謀である信者たちに吹聴。悪に満ちた世界は変えねばならないと、武装化を始める。

☆ 離島でのセミナー。信者をそこに集め、東京にボツリヌス菌を撒く計画。ハルマゲドンの自作自演。しかし、失敗。

☆ 熊本では教団施設をめぐり住民とのトラブルが激化。富士山のふもとでは大きなプラント建設が。武器や毒ガスの製造がいよいよ始まろうとしている。

☆ 「うーん」、うなるような展開だ。下巻に続く。
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映画「七つの会議」

2019-10-22 02:01:06 | Weblog
☆ 映画「七つの会議」(2019年)を観た。

☆ ある企業のリコール隠蔽問題をドラマチックに描いている。

☆ ストーリーはともかく、野村萬斎さんを中心に、香川照之さん、片岡愛之助さんの「半沢直樹」メンバーの熱演が見どころ。

☆ 最後、野村萬斎さんが演じる八角民夫が日本の企業風土について語っているところが興味深かった。日本人にとって会社は、お家であり藩なんだね。だからこそ会社の常識は世間の非常識(違法)なんてことになるんだね。

☆ 企業っていうのは宗教団体にも似ている気がした。

☆ そんな日本的経営も末端ではだいぶ変わってきているように思う。でも、上層部は相変わらずなのかな。

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