じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「新型英検」予約申込期間延長

2019-10-08 22:48:46 | Weblog
☆ 複雑になりすぎて何が何だかわからない。高校でも混乱が広がっており、結局は個人任せの様相だ。

☆ 2020年から大学入試に活用される民間テストについてである。「新型英検」の予約受付期間が延長された。現場の混乱、受験生への周知の不十分さを露呈した形だ。

☆ 果たして本当に民間テストを活用することができるのか。少なくとも短期的には疑わしい。

☆ 文科省だけが突っ走って、英検協会などの民間事業者が、何とか折り合いをつけているようだが、採用する大学は不確定であったり、その活用のされ方がよくわからなかったり、そもそもどのテストを受験するかさえわからない。

☆ 会場の問題、受験料の問題。残された問題が多そうだ。ここは総理大臣の政治決断で3年ほど延期した方が賢明なのではないだろうか。
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高見順「虚実」より

2019-10-08 16:43:56 | Weblog
☆ 「日本近代短篇小説集」(岩波文庫)から高見順さんの「虚実」を読んだ。

☆ 全体は大きく4部に分かれているようだ。第1部はとても面白かったが、その後は私にとってはどうでもよい話で興味を失った。

☆ 第1部は、劇的に始まる。男が蜜柑箱を下げて駅に降り立つ。蜜柑箱には死産で生まれた我が子の亡骸が入っている。男はその「棺桶」を火葬場に持っていくのだ。

☆ 話は、壮絶な出産風景に移り、産婆、医師、看護婦の様子、阿鼻叫喚の妊婦の様子、おどおどと立ち回る男の様子が活写されている。

☆ 第2部は、第1部の出来事の背景が描かれ、その後はドロドロとした人間模様に入っていく。さすがに最後の2行はドキッとしたが、どこまでが実でどこからが虚なのであろうか.
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「山谷ブルース」の原作者

2019-10-08 10:33:28 | Weblog
☆ 同じく京都新聞「地域プラス」のコーナー。「山谷ブルースの真実」と題して、その原作者に迫っている。

☆ 「フォークの神様」と呼ばれる岡林信康さんのデビュー曲「山谷ブルース」。岡林さんのオリジナルかと思っていたが、原作者(あるいは原案者と言った方がよいかな)がいるという。

☆ 表に出ることを好まない「平賀」という人物に記者は接触を試みる。

☆ 果たして「平賀」という人に会えるのか。彼を知る人物は「難しい」というが。そして遂に・・・。

☆ 「9日につづく」と記事は締めくくられている。明日も読まねば。
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太宰治「燈籠」

2019-10-08 10:13:56 | Weblog
☆ 京都新聞文化欄、木村綾子さんが「太宰治 時代を超えて」と題してコラムを連載されている。今回は「燈籠」を取り上げられているので読んでみた。

☆ 貧しい家庭に育った24歳の女性。やっと理解し合える男性と出会った。相手は5歳下の学生。男性の家はもともと裕福だったが両親の死と共に没落、兄姉は離散する。その男性が友人と海水浴に行くと言った。しかし水着が無いようなのだ。女性は遂に万引きをする。警察に捕まり、周りの人からは冷たい視線を浴びせられる。

☆ 女性の独白で綴られている。警察官の取り調べに対しては社会批判も述べ、新聞では「左翼少女」と報じられる。

☆ 木村綾子さんによると、作家として行き詰まっていた太宰が、「観念より肉体、倫理より生理、理性より感性に寄せて、生活の“感触”がある物語を書いてみるのはどうか。正反対の作風に突破口を見出した」という。

☆ 父に引き取られ警察から帰った女性。父親は部屋の電球を明るいものに変え、両親と女性、親子三人で食卓を囲む。貧しさの中でのちょっとした贅沢。

☆ 自らの不始末とはいえ、社会的な偏見にさらされる中で、それでも生きることへの決意を感じさせる。
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