確固たる存在感のある俳優さんとして、その顔は覚えてはいたんですが、山田辰夫さん、というお名前を知ったのは、失礼にも、先日、映画館に足を運んだ「おくりびと」を観た後の映画のパンフで。
やせてはいるものの、癌だったなんて、その姿、演技から想像できませんでした。今でも、信じられない。
パンフを観て、印象的だったのは、山田さんが監督である滝田さんと高校の同級生だったこと。
卒業後、一緒に夜行列車で上京した仲です、とパンフには書いてある。
そして、十数年後、このような形で一緒に大きな仕事ができるなんて、素敵だ。オスカーまで獲ってるんだから。
今回の訃報にふれてから、この話を思い出した時、滝田さんの残念な気持ちがわかるような気がした。
僕にも、一緒に上京してきた、とまでは、まったくいかないが、それどころか、僕が去年、上京する15年以上前に上京している高校の同級生がいる。彼とは一緒に写真学校にも通った仲だ。
僕が大阪に残っていた15年間、上京した彼のことはいつも気になっていたし、写真を職業とすることから離れた僕に対して、彼は今も東京で、写真で飯を喰っている存在として、僕にとっては大きい。
これから先、そんな彼と、大きな仕事じゃなくても、何かを一緒にできるとすれば、それは、非常に楽しみなことだと思う。
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僕も買いました。
TB。--------
「junzirog:映画『おくりびと』感想。」(09/8/1追加。)