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小山田圭吾氏の件に関する複雑な気持ち。

2021年07月23日 13時48分28秒 | 社会・経済
この件、しばらく様子を見てみようと思っていたのですが、
どうも黙っていてはいけないような風向きになってきましたので書きます。

でも思うことがいろいろありすぎて、何から書けばよいかわからないのですが、

とりあえず、残念です。
そして、元いじめられっ子としては怒りでいっぱいです。

この件、かなり以前、おそらく2000年代前半ぐらいからそれとなく知っていました。
しかし、雑誌に掲載された云々ではなく、彼をググった時にトップに出てきたページで、まるで小山田氏を貶めるような文脈の中でいじめの内容だけを知ったのが最初です。

なので、事実関係を確認する術がありませんでしたから、場合によっては事実ではなく、誰かが小山田氏を陥れる目的で書いている可能性があるページとも受け取れ、何か自分でリアクションをする術もありませんでした。

しかし、そうではなくいじめに関しては事実で、それを雑誌に自慢のようにインタビュー記事として掲載されていた事実も今回知り驚愕しました。

いじめも、インタビュー記事掲載も、そして、それから、20年以上放置されつづけていることも、どれも驚きでした。

いじめの内容も、
それはいじめを通り越して犯罪だと判断でき許せません。当時のまわりの大人たちはどうしていたのでしょうか?学校の先生は知らなかったのでしょうか?

インタビュー記事掲載も、
当時、よくもそんな記事を掲載できたものだし、止める人はいなかったのか?と思いますし、掲載された後にも非難し社会的制裁を与える動きはなかったのでしょうか?

それから、20年以上放置されつづけていることも、
なぜ、そうなったのか?どこかの段階で非難される機会はなかったのか?まわりの関係者も誰も何も言わなかったのでしょうか?

どれも、不思議でなりません。

そしてどちらにしても、この20年以上の間に、本人が自身が加害したいじめ(犯罪)に言及した過去の記事に関して、謝罪なりのコメントをしようとしなかったのは残念です。

自身では覚えていたはずだし、今回問題になって初めて発表していた謝罪文は誠実なものだったとは思います。しかし、であれば、この20年以上の間にどこかの段階で、「長らく持っていた罪悪感(発表されたコメントより)」があるのであれば、ずっと気になっていたのであれば、自発的に(被害者本人にだけでも)謝罪すべきでしたし、このようにオリンピックの仕事をうけたでしょうか?

そして、同じ20年以上は、彼を周りで取り巻く人たちにも同じ20年以上だったはずで、一アーティストに対するマネージメントとして、特に彼をマネージメントしてきた会社は、この件は問題にしてこなかったのでしょうか?

また、これまでにまわりで音楽活動を共にしてきたミュージシャンの皆様もどうなのでしょうか?
少なくとも、最近で音楽活動を共にしてきたミュージシャンのここ数日の動きをみていると、これまでどおり他人事のように放置されています。

違和感しかありません。

人間として、アーティストとして、この件にコメントはないのでしょうか?マネージメント会社も同様です。
もしくは、僕らが何か知りえない理由で触れることすらできないのでしょうか?

問題となったインタビュー記事を掲載した雑誌の関係者は謝罪のコメントを出されています。当然だと思います。

もちろん、音楽活動を共にしてきたミュージシャンに謝罪する必要性はなんらないですが、すぐそばで起こっていることに対しての人間としての何らかのコメントはあってしかるべきです。アーティストであればなおさら。内容も内容ですし。

もし、このまま一切のコメントもなく時間が過ぎていくのなら、小山田氏はこのまま黙殺されるのかもしれませんし、あるいは、ある種安倍晋三の姿と重なってきます。

まださらに、誤解を恐れずに書くならば、
知り合いのギター弾きが、「ただの渋谷系だと思っていたのに」と印象変えさせた、このギター演奏
楽曲の内容に合わせて空襲警報を思わせるような弾き方は僕も「やるな!」と思いました。

このまま「黙殺」を続けて、この「才能」に「再チャレンジ」の機会を与えないのか?(そこに「排除の論理」が見えなくもない。)
もちろん、そこには本人が謝罪文の中に書いている「(被害者本人への)直接謝罪」をするかどうかも含め、謝罪文が言葉だけのうわべだけのものではない小山田氏自身の今後の誠実な態度があるかどうかも関わってきます。

しかしながら、その被害者本人への謝罪についても、「そんなことやめてほしい。」と仰っていたのが、IKKOさん。

放送を観ていましたし、IKKOさんの話をオンエアで聞いていました。
僕は今からでも謝罪してもらったほうが良い考え方だったので、何も言えませんでした。確かにそうだと納得できます。


いろいろと考えていると、
昨日、東京オリンピック・パラリンピックの開会式と閉会式のショーディレクターを務める小林賢太郎氏の解任が伝えられました。
今日にかけてテレビを観ていても、問題のコントに関して「ダメなこと」とは言っているものの、今一つ事の重大性に、先の大戦に触れている報道に、僕が観た範囲では遭遇しませんでした。
このあたりが、日本がドイツに大きい差をつけられているところなのだろうと思います。

同じく昨日、NHKでは「いだてん」の総集編が放送されており、

「いまの日本は、あなたが世界に見せたい日本ですか?」

と、田畑政治(阿部サダヲ)が嘉納治五郎(役所広司)に問うシーンをまた見ることになり、涙が噴き出そうになりました。

宮藤官九郎さんはこの「いだてん」を制作した時に、今回のオリンピックがこのようなかたちで開催されることを予想すらしていなかったはずです。

僕自身、この問いの答えは「いいえ」ですが、
僕自身もこれまでに好んでいたこと、支持してきたもの、考え方を一から構築しなおさなければならないのではないか?と迫られているようで、非常に複雑な気持ちです。

追加リンク。(2021.10.2.)--------

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