はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

淀川べりをぶらり その2

2015-07-03 19:30:28 | 淀川散歩
今回は、菅原城北大橋を渡って、左岸を歩いてみました。
左岸の城北あたりには、ワンドという池みたいなものがたくさんあります。このワンドは、明治の初め頃に、大阪湾から京都まで蒸気船が通ることができるように、淀川の深さを保ち、流れる速さをおさえることを目的として「水制(すいせい)」というものがつくられました。この水制に土や砂がたまり、その上に水際を好む木や草が茂り、現在のワンドができあがったそうです。
(城北大橋からのワンド)
そして現在、このワンドは、イタセンパラ(天然記念物)やタイリクパラタナゴなど貴重な生物たちのすみかとなっています。
(イタセンパラを大切にしましょう)

その城北大橋のたもとの堤防上に「千人つか」があります。ここにも戦争の傷跡がありました。昭和20年6月7日の大阪大空襲で、女学生を含む多くの貴重な命が犠牲となり、ここに埋葬されたと印されていました。B29の爆弾だけでなく、無抵抗の人間をねらった、戦闘機からの機銃掃射による犠牲者も多数にのぼったそうです。70年間続いてきた慰霊祭も今年が最後だったそうで、この塚は、これからも戦争の記憶を伝えていく大事な碑となりそうです。
(千人つかと平和地蔵尊)

赤川鉄橋までもどってくると、ちょうど列車が通過するところでした。ちょっとさびしいですが、貨物列車EF65がひとりぼっちで走っていました。
(城東貨物線です)

※前回、「野に咲く花の名前は知らない」と歌っていたら、美酒倶楽部の仲間(たかさん)が教えてくれました。
(ワルナスビです)

※明日から、おいしい葡萄の旅に出かけます