はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

芦生の森へ(トロッコ軌道に沿って2)

2015-11-05 07:31:45 | 山歩き
芦生の森も秋の盛りです。


灰野の集落跡を過ぎると、トロッコ軌道も怪しくなってきます。線路には落ち葉が積もっていたり、土砂で埋もれているところもあります。






それでも線路はクネクネと奥へと向かいます。


そして、問題の地点に差しかかりました。よく来ていた当時は、丸太の橋が架かっていて、怖々渡ったものです。もちろん山側にロープが付いていて、それを頼りに渡った記憶があります。今はしっかりしたというか、工事現場のような橋が架かっていました。


やがて赤崎谷に架かる橋に到着しました。正確には架かっていたというべきでしょう。はじめてここに来た頃には、木の橋が架かっていて、少しミシミシと軋む中を「なんまんだ~」と言って渡った橋です。カーブを描きながらの絵になる橋でしたが、完全に落ちていました。


今は、河原に下りて一本橋を渡ります。


写真を撮ったり、昼食を食べたりしながら、やっと小ヨモギ谷の小屋につきました。ここも、小屋跡と言ったほうが正確ですね。当時あった小屋は無く、大きなイチョウの木と五右衛門風呂だけが昔の面影を伝えていました。


小屋の前の広場も若いケヤキの林になっていました。




今回はここで引き返します。トロッコ軌道は、もう少し奥までつづいていたと思います。また機会があれば奥まで行ってみたいものです。


 
この橋を渡れば出発点の京大の研究施設があるところです。(写真は振り返って写したものです)ここも昔は欄干が無かった記憶があります。


これが噂のトロッコです。(まだ動いているようですね)


芦生の森はいかがでしたか。間もなく冬が来て雪に閉ざされてしまいますが、ここが一番美しいと思うのは新緑の季節ですね。山も川も緑に染まり、緑の世界に来たような気分になりますよ。