はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

楽しいエッセイ教室でした

2011-05-08 15:41:06 | アカショウビンのつぶやき
毎日ペンクラブ鹿児島・大隅地区の勉強会に行って来ました。
講師は、鹿屋私立図書館長・立石冨男先生です。


立石先生は、文芸誌「火山地帯」を主宰され、南日本文学賞ほか、いくつかの賞を受賞されたされた小説家です。

今日は、先生が文学の道に進まれた動機や今までの経歴などもお話しくださいました。
更に、エッセイを書く上での実践的な事項も学びました。
まず、本を読みなさい…と。そうなんですよねぇ、ああ恥ずかしい。

本を読むことで、言葉、文字を学び、表現力も磨かれるのです。
また自分の作品を第三者に読んでもらい、批評してもらう事も大事です。
そして、タイトルは作品の一部です。タイトルで第一印象が決まります。
うまい文章でなくてよいので、リズム感のある生き生きとした文章を目指しましょう。

質問の時間には、表記の問題とか、体言止め、比喩・直喩、推敲など具体的な事項についてお話しくださり、あっという間に2時間が過ぎていました。



企画、連絡、交渉とすべてをやってくださって運営員のT・政子さん、会計係のI・咲子さん、本当に有り難うございました。今回はペンクラブ会員以外の方が2名参加してくださり、総勢12でした。
 


自己紹介では、ご自分の思い出の作品を朗読してくださる方もあり、和やかな交流のひとときでした。








by アカショウビン


晩春の響き

2011-05-08 06:27:59 | はがき随筆
 ジョリジョリ、チルチル美しい響きのある声で朝昼夕訪れるカワラヒワ2羽。蜜蜂が採蜜するのを期して植えた菜の花も昨今ふっくらした実になった。
 「よく分かったのね、どうぞおあがり…」
 ジョリジョリが消えてしきりについばむ菜種は静かに揺れている。気づかず近くを通ると「ジョリッ」と一声残し電線へ飛び上がり、くちばしをふきながら私を見下ろしている。そして再びジョリジョリとお食事。
 こんな美しい晩春の中にいる私。どうぞ一日も早く東日本の被災地の皆さんの心が、体が、元気になりますように!
  鹿児島市 東郷久子 2011/5/8 毎日新聞鹿児島版掲載身