師走に入り、京都市で「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長が、また北九州市で市漁協組合長が撃たれ、亡くなった。共に銃の扱いに慣れた者の犯行らしい。日本の銃社会もここまで来たのか。
鹿児島では7月、姶良市の女性が借金を断った男により殺害された。県警は粘り強い捜査で容疑者を逮捕、容疑者は強盗殺人の罪で起訴された。
17日には鹿児島市三和町で女性が頭部を強打され、21日夜亡くなった。県警は鹿児島中央署に捜査本部を設け、殺人事件として全力で捜査にあたっている。でも世界に冠たる日本警察の捜査力。犯人は早く自主すべきだ。痛ましい事件が県内で起きたが期待の持てる明るい話題もある。
来春の第86回選抜高校野球(日本高野連、毎日新聞社主催)の「21世紀枠」九州地区候補校に、奄美市にある県立大島高校(屋村優一郎校長)が選ばれた。全国9校の中の1校だ。この中から最終的に3校が決まる。
本社から届いた候補校の表彰盾を贈るため、県高野連の佃省三理事長と一緒に大島高を訪ねると、終業式後に伝達式を開いていただいた。私が歌やユーモアを交えて祝辞を述べると、生徒たちが瞬時にドッと笑ったくれた。仕事柄、高校やイベントであいさつを頼まれるがポカ~ンされることが多い。校外の奉仕活動や文武両道も評価されただけにさすが、生徒たちの理解力は速かった。甲子園に行けたならと大いに期待している。さて最終的に県内からはどこが選ばれるか、1月24日の発表が楽しみ。
今年は今回が最後です。ご愛読ありがとうございました。皆さんもつらいこと、腹の立つこと、うれしいことなどそれぞれあったことでしょう。来年のえとは午。天馬のように駆け抜ければと思います。どうぞ良いお年を。2014年もよろしくお願いします。
鹿児島支局長 三嶋祐一郎 2013/12/27 毎日新聞鹿児島版掲載