タンポポのように飛んでいった子供たち3人が家庭を持って以来、初めて集合した。念願かなって、13人の受け入れにてんてこ舞い。まずは仏間で記念撮影。小5を頭に孫5人は、たちまち仲良くなり池のカニと金魚に無我夢中。夜は焼き肉と花火の祝宴に大歓声。光と音のシャワーをあびて思い切り古里の夜を楽しんでいる姿に胸が熱くなった。翌日は海辺で終日、泳ぎ、孫たちはシジとハバの部屋に布団を運び枕投げをして眠った。しかってばかりした子ども3人も荒波にもまれて頑張っている。お互い元気で再会しようと暑く熱く燃えた夏が終わった。
薩摩川内市 田中由利子(69) 2010/9/25 毎日新聞鹿児島版掲載