「ハロー」。散歩していると、背後こら声がした。反射的に「こんにちは」と言った。カブ号に乗った高齢男性と顔を見合わせ互いににっこり。その人はそのまま去って行った。果たして今の人は誰か、見当がつかない。それにしても「こんにちは」ではなく、「ハロー」とは。外国の人ではなかったし。私は昨年まで近所の小学校でたまに英語の授業に参加して、子どもたちと「ハロー」を交わしていた。そのことを知っている人だったのか。いやいや単純に「ハロー」と言ってみたかっただけかも。そんなことを考えながら、秋空の下を歩き続けた。
熊本県玉名市 立石史子(69) 2022.10.15 毎日新聞鹿児島版掲載
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