今日は、半年待ったコンサートの日だ。体調が悪く、都城市まで行けるか不安だったが、久しぶりの青空と、若い演歌歌手の声が間近に聞けると思うと急に力が湧いた。
開演のベルが鳴り、ステージに黒の燕尾服姿で現れると場内は歓声であふれた。
3列目の席にいた私は「カッコイイ」と叫んでいた。歌声は力強く心を打つ。ペンライトの光は宝石を散りばめたようで、心ひとつになり、揺れると夢心地。曲と合わせた衣装は心憎いばかりだった。
同行の娘よ、ありがとう。私は生歌をもう一度聞きたい。
宮崎市 田原雅子(85) 2019/7/29 毎日新聞鹿児島版掲載