アッという間に桜は散り、今は草木の新緑に目を奪われる。何もかもが新鮮でさまざまな出会いのある4月は好きだ。子供時代は先生、友達、教科書など夢があった。高校生になり私をちょっと大人の気分にさせたのは、古文との出会いだった。N先生が光源氏について講釈する時のあの熱っぽい、甲高い声が今なお、耳に焼き付いている。
しかし源氏物語そのものは10代半ばの私には早過ぎた。やがて興味は薄れ、断片的に拾い読みしつつこの年に。
折りしも今年は源氏物語千年紀らしい。恩師に感謝しつつ、寂聴の口語訳10巻を読み始めた。
鹿屋市 田中京子(57) 2008/4/30 毎日新聞鹿児島版掲載
しかし源氏物語そのものは10代半ばの私には早過ぎた。やがて興味は薄れ、断片的に拾い読みしつつこの年に。
折りしも今年は源氏物語千年紀らしい。恩師に感謝しつつ、寂聴の口語訳10巻を読み始めた。
鹿屋市 田中京子(57) 2008/4/30 毎日新聞鹿児島版掲載