新緑でいっぱいになる頃、米国ウイスコンシン州からお客さあがやって来た。会話は「どげんなっどかい」と最も心配だったが、蓋を開けてみると「和英辞典」「手話」「絵文字」、そして笑顔と心でほとんど通じた。鹿児島の醍醐味を何か味わってほしいと、かごっま弁を交えながら焼酎蔵と山並みの下に広がる小さな棚田の風景を案内した。蔵のスタッフのおもてなし、棚田の景色と心を打ち感動してくれた。異文化に興味深く、意外な質問に知らなかった古里の再発見もできた。短い交流だったが最後はお互いに「なんだ なんだ」の別れとなった。
さつま町 小向井一成 2015/5/30 毎日新聞鹿児島版掲載
さつま町 小向井一成 2015/5/30 毎日新聞鹿児島版掲載