2015年1月28日 (水)
岩国市 会 員 安西 詩代
春になると桜一色になる錦帯橋。そばの公園には宇野千代の碑がある。その一つに「幸福のかけらは幾つでもある。ただそれを見つけ出すことが上手な人と下手な人がある」と書いてある。
そういえば明治生まれの母が、人から物を頂いたり手伝ってもらったりすると「まあ!幸せます」と言っていたのを思い出した。「ありがとう、助かります」の代わりに「幸せます」をつかっていた。
94歳まで生きた母は、どれほどの幸せを見つけたのだろう。
こんな平和な時代に生きている私たちは、母より多くの幸せを見つけないと恥ずかしい。
(2015.01.28 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
岩国市 会 員 安西 詩代
春になると桜一色になる錦帯橋。そばの公園には宇野千代の碑がある。その一つに「幸福のかけらは幾つでもある。ただそれを見つけ出すことが上手な人と下手な人がある」と書いてある。
そういえば明治生まれの母が、人から物を頂いたり手伝ってもらったりすると「まあ!幸せます」と言っていたのを思い出した。「ありがとう、助かります」の代わりに「幸せます」をつかっていた。
94歳まで生きた母は、どれほどの幸せを見つけたのだろう。
こんな平和な時代に生きている私たちは、母より多くの幸せを見つけないと恥ずかしい。
(2015.01.28 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載