幼少期、いつも愛さんの仕事場で遊んだ。早朝、牛のためにワラを切り、草と合わせてやる。鶏はハコベやぬかと水を合わせてやる。ワラでムシロを打つ。ワラを水に浸し「ワラっご」でたたいて柔らかくする両手で縄をなう。一間ほどの木製の織り機で右左とワラを交互に入れ、ガッタンと高い音が響く。ムシロは黄金色に打たれた。凍る冬の川に砂利を数時間かけてさくさんの砂利を取る。「魂の賢い人」。敬服。人間パワーをもらう。明朗快活に働く愛さんのそばにいて「幸せ」を感じる。爪のあかでも煎じて飲みたい。愛さんを教訓に導こう。
姶良市 堀美代子 2016/4/15 毎日新聞鹿児島版掲載
姶良市 堀美代子 2016/4/15 毎日新聞鹿児島版掲載
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