はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

涙のフィナーレ

2007-11-02 18:24:01 | はがき随筆
 指揮者がタクトを振り下ろし、囚人たちのコーラスが始まった時から、まぶたが熱くなっていた。
 博多座初の2カ月連続公演、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の千秋楽である。日本初演から20年目を迎え、当時の俳優も参加している。
 舞台に流れる曲のすべてが胸に響いてくる。最後には主な9人の役者があいさつを述べ、学生たちが市民や仲間たちに呼びかける「民衆の歌」の歌詞がスクリーンに映し出された。
 俳優も観客も一緒に歌った。隣の人も泣いていた。鳴りやまない拍手に、カーテンコールは20分以上も続いた。
   鹿児島市 本山るみ子(55) 2007/11/2 毎日新聞鹿児島版掲載

最新の画像もっと見る

コメントを投稿